概要
白河千桜(しらかわ ちお)は、旅行代理店に勤務する23歳。
横田英一(よこた えいいち)は、栃木県日光市出身の25歳。
ふたりともカフェで「世界遺産検定」のテキストを広げていたことから意気投合し、世界遺産の情報を交換し合う“同志”となる。
“同志”ができて喜ぶのもつかの間、千桜は解雇の危機に、英一は転職すべきか悩まされる。
互いを気遣い、励まし合い、危機を乗り越えようとする“同志”。
やがて、ふたりの関係も変わってゆく。
※タイトルは変更するかもしれません。
※ワンエピソードに1件の世界遺産を扱う予定です。
※エピソードタイトルと世界遺産に関連性はほとんどありません。
※ほとんど旅行には行きません。
※世界遺産についての説
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!初々しい爽やかカップル? いいえ、世界遺産検定の同志です!
世界遺産検定を目標にして日々勉強している千桜と、その「同志」である英一君の交流がメインストーリーになる物語です。
旅行代理店に務めている千桜も、介護施設に務めている英一も、それぞれの職場で悩み事を抱えつつ、検定二級合格という同じ目標を掲げつつ交流を深めていきます。
「同志」として互いに接することに段々と無理が生じてきつつ、「勉強会」を名目に会い続ける二人なのですが、そんな関係に突如変化が訪れて……!?
一話ごとに、時に深く、時にさらりと世界遺産の話題が絡められており、エピソードの最後にはその世界遺産の簡単な解説がついています。
世界遺産に認定された経緯だったり、密接に関わる人々の思いだ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「世界遺産と同士」にドキドキじれじれをワンスプーンずつ足してみたら
カフェで偶然出会ったのは同じ「世界遺産検定」合格を目指していたカレ
旅行会社に務める千桜の一人語りで彼女の日常が描かれます。
前面に出てきてしまいそうになる「恋」を必死に後ろで隠そうとしている微笑ましさがとっても可愛らしいのです。
エピソードごとに世界遺産を織り込み、詳しい説明が添えられているので物知りになった気分になれます。
「ね、○○って世界遺産知ってる?」
きっと誰かにそう話したくなるエピソードがあるはず
果たしてふたりは検定に合格するのか
果たしてふたりは「同士」なのか
世界遺産が繋げたふたりのこれからを見守ってあげませんか?
コーヒーに甘みを足すように「ドキドキ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!世界遺産×日常の出来事
タイトルを見て『堅苦しい説明が長々と書かれているんでしょ』と思った方、そんな事はありません。
この物語は世界遺産が好きなOLの白河千桜が会社でトラブルにあったり、世界遺産好きの同士と交流する姿が描かれたり、その中でちょくちょく世界遺産に関する豆知識が挟まれているのです。
仕事にプライベート、日常で起こる様々な出来事の中で上がってくる世界遺産の話を聞いていると『そんな所があるのか』、『どうしてそれが世界遺産になったのだろう?』と思う事があり、読んでいると自然に世界遺産に興味が湧いてきました。
各話の最後には世界遺産について詳しい解説がされていて、物語を楽しむだけでなく勉強にもなります。
世…続きを読む - ★★★ Excellent!!!知識×学習×小説の、おだやかな距離感
スマートニュース×カクヨム小説コンテストのために書かれた本作。
テーマは、リーディング&エンタメ。
本作の内容は、白川千桜が毎回いろんな世界遺産を紹介するという内容……というわけでもない。
題名だけみると想像つかないが、本作は世界遺産についての小うるさい解説本ではない。
よくある、「この国にはこんな世界遺産があって、これは〇〇で〇〇だから、○○なのよ!」的な説明が毎回繰り返されるかと思いきや、それはない。逆にまったくない。
内容はちょいと可愛いOLの、会社や私生活でのちょっとしたエピソードがつづられているだけであり、その会話の合間に世界遺産の名前が出る程度。
そして章末…続きを読む - ★★★ Excellent!!!作者様の世界遺産愛が伝わってくる作品です。
様々な世界遺産を含んだ現代ドラマの最後に、その世界遺産の詳しい情報が提示される形で締めくくられる作品。
主人公が仕事や人間関係に悩みながらも成長していく現代ドラマでもありながら、世界遺産の情報を得ることができて、とてもお得感があります。小生の出身地の友人がいる主人公には、とても好感が持てます。ちなみにそこは学校給食の発祥の地で、語尾が「の」で終わることで有名です。
小生が一番好きな世界遺産は今回の知床だったため、ここでレヴューを書かせていただきました。知床をセレクトしていただいて、とても嬉しいです。扱いにくかった所でもあるはずなのに、しっかりドラマと絡んでいたので、その手腕には脱帽です…続きを読む