概要
その一騎討ちのさなか、二人の王は忽然と姿を消してしまわれたのです。
あれから、百年。
異世界《ニホン》より帰還を果たした聖王イシュナグは、こうおっしゃいました。
「余にも、休暇を得る権利があると、異世界《ニホン》で学んだ。よって、これより余は休暇を満喫することにする」
呼び出された諸侯らは、びっくり仰天さあ大変!
ケモミミ従者とともに、聖王さまの休暇のはじまりはじまり〜。
そう、これは聖王イシュナグの休暇の物語。あるいは――。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「聖王」だって、休暇していい権利があ、る!?
働き方改革が日本で掲げられている中、
異世界での“休暇”とは一体どんなものなのか。
そして、休暇をとるという主が「聖王」!? ということで、興味深い展開が待ち受けられています。
イシュナグの旅に同行することになったのはギシュタークという、可愛らしい獣人族の男の子。彼が“我、聖王”テンションのイシュナグに振り回されていくのが可愛らしいのです。
イシュナグとギシュタークの、真面目つつも、「ん!? 可愛いっ!」となるシーンに出会えることが多々あるかと思います。
なんといっても見どころ! は、イシュナグとギシュタークが街中で見る、とある歴史が舞台にされていたシーン。
このシーンには、「すごい!」…続きを読む - ★★★ Excellent!!!猫耳カチューシャが紡ぐ、終わりから始まり、始まりに終わる物語。
……何言ってんだって思うでしょ?
でも事実なんですよ!!お願いします、信じてください!!
とにかく、最初から最後まで「なんやて……」ってなります(笑)
我らが異世界(ニホン)からご帰還なされた聖王さまが、我らの素晴らしき文化に触れて影響され、まーいろいろとやらかしてくれるわやらかしてくれるわ……
そう、この作品、「異世界転移」の「後」の物語なんですよ。目の付け所がシャープでしょ……??
異世界の人々や文化に触れた異世界人は……うん、そうだね、そういうこともしでかすかもしれないね(笑)
でもその先に開けるものは、きっと、光あふれる未来。
聖王さまの奇行にツッコミを入れつつ読み進めていくと、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!かつてここまで一緒に朝まで呑み明かしたいと思える聖王様がいただろうか?
「聖王」と呼ばれる人って、どんな人物を想像します?
僕はやはり博愛精神に溢れた立派な人で「人類皆兄弟、仲良くしなきゃなりませんぞ、おっほっほ」みたいな人物を想像しました。
でも、今作に登場する聖王様は違います。
まず、現代日本の、とりわけオタク文化に毒されたのかネコミミカチューシャを愛用し、魔法少女アニメのオープニング曲を口ずさんじゃったりします。
かなり想像と違います。
先日、「スター・トレック」のカーク船長役ウィリアム・シャトナーが 「ラブライブ!」の推しを聞かれ「海未」と即答したというニュースを聞いて驚いたのですが、それと同じぐらいの衝撃でした。
さらに世界を統べる聖王様、百年ぶ…続きを読む