第9話 奴隷冒険者、新たな力を得る!
『ターン・アンデッドッ!』
シャルジュの神聖魔法によって、
流石にシャルジュにも疲労の色が伺える。
「どうなってるんだよ。次から次へとッ!」
「もしかしたら
ジョゼと
「せやけど、この辺に変な奴はおらんで?」
私は迫ってくる
しかし怪しい者の姿は確認できず、寧ろ見渡す限りの
「カオルぅ、
「聞かん方がええと思うで」
…………。
私の言葉に全員が一瞬固まった。
無理もない、この不毛な戦闘を最悪明け方まで続けないといけないのだ。
それでも気を取り直して再び戦闘を始めた時だった。
『此の世を彷徨う尊き魂よ、……』
「シャルジュ、後ろッ!」
いつの間にか
突然の事に他の全員は出遅れてしまい、カバーに間に合わない。
「わぁぁぁーーッ!」
慌てたシャルジュは魔法の詠唱を途中で止め、
すると、攻撃を喰らった
「シャルジュ、今のどうやってん?」
私は魔法を使わず素手で
「え? 僕もよく分からないけど、神聖な力を纏った状態だったからかな?」
「それ、どうやんねんッ!?」
私は顔を近付け、シャルジュに迫った。
「す、すぐには無理だよ。普段から神様に祈りを届けている人じゃないと神聖な力は使えないんだよ」
神聖力は、神様を信仰し、亡くなった者を憂い尊ぶ事ができる者にしか使えない。
例え、大魔導士だとしても、神聖魔法が使用できないのはこの事がネックになっているらしい。
「あ、それやったら大丈夫やで」
「へ?」
私の返事にシャルジュは情けない声を上げた。
「
「ちょっと待って、その『ハツモーデ』とかってなんなの?」
「せやから、毎年神様にも挨拶してるし、仏さんも大事にしてるって!」
私の説明にシャルジュは一向に納得しないので、私は試しに神様に祈ってみる事にした。
『神様仏様、どうか
私が手を合わせて祈りを述べると、私の体が淡く光始めた。
「ぇえーッ!? どうなってるの!?」
「って事で、
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【スキル解説】
【神聖挌闘術 Lv.1】
聖なる力を纏った挌闘術を使用できるスキル。
※魔法攻撃ではない為、使用者の攻撃力に威力は依存する。
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