第1話 在監者、現状を理解する?
現在、私が置かれている状況はこうだ。
先ず身体が拘束され、横になるか這う事しか出来ない。
なので、
次に、私は地下牢に幽閉されているらしい。が、詳しい場所まで
そしてなぜ幽閉されているかだが……
「さて、期限の一週間になりましたが、賠償金の方は払えそうでしょうか?」
「アホか、この状態でどないせーちゅうねん」
私は今回の一件で『国家転覆罪』に問われ、投獄され裁判を受けていたらしい。
起訴側は極刑、つまり『死刑』を請求していたが、私の弁護側の説得により、街の修復費用として金貨2万枚の賠償金の支払いが私の刑となったそうだ。
そして、今日がその支払日なのである。
「そうですか……」
だが、私の刑が確定してから一週間、そのまま私は地下牢に幽閉されていた。
残念そうに声のトーンを下げる男性に私は小さく舌打ちした。
そう、彼らは最初から私をここから出すつもりなど無かったのだ。
「先日お伝えした通り、残念ながら貴方の身柄は奴隷商人に引き渡す事となります」
…………。
「しかし『重要危険人物』である貴方の身柄は、引き続き
…………ッ。
「幸運にも貴方を買って下さる方が来られる事を祈っております」
茶番劇は終わり男はその場を離れて行った。
…………。
「誰が金貨2万枚の
私は静かになった牢屋で、一人呟いた。
__________________________________
【異世界価格相場】
一般奴隷 金貨100枚
戦闘奴隷 金貨400枚
カオル 金貨20000枚
※金貨1枚で日本円およそ1万円程度。
__________________________________
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます