第6話 薫風団、ゴブリンの集落を襲撃す!
『ギギィィイッ』
ゴブリンの上位種らしき
「しゃーおりゃッ! そんなん効くかッ!」
それを私は打ち返し、逆にゴブリン共が燃え広がる炎から逃げ惑う。
久しぶりの
『ムカ着火ファイヤー』
そして追い討ちを掛ける様にアイラが魔法を詠唱し、複数の火の玉がゴブリン目掛けて飛んで行く。
「ジョゼ、1匹そっちに行ったで」
「了解ですッ」
私とアイラの猛攻から逃げ延びたゴブリンが
それを
…………。
「コレで終わりやな」
「そうだね。この集落のゴブリンは全滅したと思うよ」
私達は、倒したゴブリンの亡骸を一箇所に集め、装備品や魔石を回収して行く。
「とりま、家っぽいのは全部焼いといたよー」
再び集落ができない様に、ゴブリンの住処を破壊して回っていたアイラが戻って来た。
「アイラー、ついでにコレも焼却してくれる?」
「ちょっと待て、ゴブリンメイジが混ざってるじゃないか」
慌てて駆け寄って来たジョゼは、ゴブリンの亡骸の山から魔法を使っていた上位種を引っ張りだした。
「何してんねん、ジョゼ」
「上位種はギルドで買い取ってくれるんですよ。ってゴブリンソルジャーもいるじゃないですか!!」
***
しばらく亡骸の山を漁っていたジョゼはゴブリンの上位種らしい
そしてそれらは、私のアイテムボックスに入れて持ち帰る事になった。
「アイラ、お前ズルしてるやろッ!」
最近は
しかし、彼女はそんな事してないと言い張り、毎回話を取り合おうとしない。
「まあまあ、落ち着いてカオル。運も実力の内って言うでしょ?」
「その『運』を魔法で上げてんやから、ズルや言ってるねんッ!」
「逆にー、カオちーも自分で魔法を使えばいいじゃん? あれ、あぃらマジ天才じゃね?」
チ◯ッパチ◯プスをコロコロと口の中で転がしながらアイラはそんな事を言い出した。
コイツ、開き直りやがった!
「やっぱ、一回シメとくか……」
「「カオル(姐さん)、落ち着いて!」」
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【補足説明】
『AIモード』
アイラ=イケブチの
対象の知力と運のステータスを上昇させる。
アイラ自身に使用した場合の効果としては
ジャンケンで必勝出来る位に運が上昇し、10桁の暗算が朝飯前になる位に知力が上昇する。
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