第8話 奴隷冒険者、窮地に陥る?
「姐さんッ! これじゃキリがありませんよッ!」
ジョゼは涙目になりながら必死に目の前の
しかし、倒しても倒しても
「
私は同じ様に
「今はそんな事言ってる場合じゃないよッ! これ全部アンデッドだッ」
…………。
『
魔法や瘴気によって死者が再び復活した魔物(モンスター)。
その者に意志はなく、そして死ぬ事もない、別名を『
彼らには通常攻撃・魔法は意味を持たず、唯一の有効攻撃は
「カオルぅ、少し時間を稼いで」
「おうッ、任しときッ」
シャルジュはそう述べると、その場で目を瞑り祈り始めていた。
『此の世を彷徨う尊き魂よ、……』
魔法の詠唱が始まりシャルジュの体が淡く光始めた時だった。
「姐さんッ! 一匹抜かれましたッ」
「なにやってんねんッ! シャルジュッ!」
慌てって私はシャルジュを守る為に走った。
しかし、もう既に
…………ッ!
『ターン・アンデッドッ!』
シャルジュに迫っていた
「貴様、主人であるシャルジュ様を危険に晒すとはどういう了見だ?」
「ずっと隠れてコソコソやってた奴には、言われたないな」
名前は確か……
「ルベルレット!」
「ご無事で何よりです王子。それに見事な神聖魔法でした」
彼女に気がついたシャルジュは嬉しそうに顔を輝かせた。
「シャルジュ、
「なッ! 私は決してストーカーなどではないぞッ!」
「どの口が言ってんねん。
私の話に
「姐さんたち、早く手伝って下さいッ! 俺じゃ抑えきれませんッ」
半泣きのジョゼに私は肩を竦めて、周囲に
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【登場人物紹介(再)】
【ルベルレット】
アステーナ王国騎士団親衛隊に所属していたシャルジュのお目付役の元女騎士。
冒険者になったシャルジュを影から見守る為に騎士団には休暇を申請していたが、休暇日程は遠に過ぎており退職扱いになっている。
現在は貯金を切り崩しながらシャルジュの
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