第7話 ヤンキー奴隷、マジギレ寸前。
「ちょー無理、マジ疲れたんですけどー」
樹々が
「とりま、茶でもしばいて、休みたいんですけどー」
「シャルジュ、アホがなんか言ってるでー」
私は辺りを警戒しながら先に進もうとする主に声を掛けた。
「それじゃあ、少し休憩しようか」
「さすシャル
「てか、お前何もしてないやんけッ!」
街を出発して半日、彼女は現れる
「えー、あぃらこのパーティのアイドル的な存在じゃん? あぃらがいるだけで華があるっていうかー、マジ天使的な?」
「あ? しばくぞワレ」
「さーせん、まじさーせん。カオちーマジぱねー」
キレる限界ギリギリの私に
「マジでしばかなアカンみたいやな」
「姐さん。今は落ち着きましょう」
「あーそれねー、ジョーさんマジ神ってるわー」
アカン、マジでしばきたい。
私がブチ切れる寸前、
「
彼女は私たちの後ろを指差し、軽い感じでそう述べた。
『グルルルゥゥゥウッ』
そこには体長10mはあろう巨大な熊が立ち上がってこちらを伺っていた。
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【
『マーダーグリズリー』
体長10m程の巨大熊。気性は荒く雑食の為、出会った動物や魔物を全て喰らう大食漢。
巨大な腕から繰り出される斬撃は、防具をも切り裂くと言われている。
爪や毛皮、肝は高値で取引され、その肉も珍味とされている。
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