概要
優を幸せにしたいと感じ始める拓海。一方で、かけがえのない恋人、真木花絵を失いたくない思い。揺れ始めた関係の中で、花絵の過去と、男性を愛することができない彼女の現実が浮かび上がってくる。そして、花絵を心から愛する女性の存在……。
大切な人との関係を失うことなく前へ進むために、彼らが選んだ方法とは?そしてその行く先は——。
人を愛するって、何だろう?「普通」と呼ばれる愛情の形を超えて、若者4人がそれぞれの「愛し方」を手探りする物語。
※同性同士の恋愛を主題にしていますが、基本的に性別にあまりこだわっていないスト
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「自分」と異なる価値観で生きる人が居ることを知りたい、認めたい。
「好き」になる気持ちに理由は不要で、
「好き」の多様性は無限に開かれています。
心の扉の内側に閉ざしておかなくてもいい。
多種多様な人がいるからこそ、世界にはかけがえのない愛が充ちているのです。
物語は1組の男女の「別れ話」から始まります。
この「別れ話」が、新たなる「出逢い」と「価値観」に繋がっていきます。
26歳の拓海が好きになったのは「雪の世界に住む、美しい動物」を思わせる21歳の男の子。
拓海の彼女である花絵が好きになっていたのは「すらりとした長身のずば抜けた」26歳の男前な美人。
想いを寄せ合う男×男、女×女。そんな2組のカップルの共同生活とは如何に!?
三角関係ならぬ四角関係…続きを読む - ★★★ Excellent!!!本当の愛を得るために、四人が本気で向き合った。勇気と希望を与える作品☆
勝てば官軍。
勝利という言葉が相応しいとは言えないけれど、いつかは二人の愛の形も『常識』と呼べる日が必ずやってくる。そんな未来が見える小説☆
男二人、女二人の同性愛を、共同生活という枠の中で優しく育んでいくラブストーリー。恋愛小説は、恋敵と呼べる存在が乗り越える壁として立ちはだかる事が多いが、この小説は同性愛に対する諸々の現実(法的にも世間的にも)が壁となり、それを真っ向から乗り越えようと奮闘する姿に感動できます。
作者様の情報収集力と、それに基づいて噛み砕いた理解しやすい筆力のおかげで、未知なる世界だった分野も興味深く学ぶ事ができました。
ありがとうございます! - ★★★ Excellent!!!心から愛する人と家族になる、こんな素晴らしいことはないですぜ!
この物語は作者が自身の魂を削って描いた、渾身の恋愛小説です。
以前にシリーズ三部作として公開されていたものを、一本の物語として新たにまとめ直された作品です。
あらためて拝読し、さらに感動しております。
LGBTを扱ったお話をなのですが、登場人物それぞれが抱えていた苦悩を描きながらも、本当の愛をつかんでいく過程が見事に表現されています。
俳人としても素晴らしい作品を公開されている作者ゆえ、言葉をとても大事にし、それでいて緻密に計算されたストーリーは読む人の心を離しません。
拓海と優、花絵とヒロ、この四人が迎えるほんとの春。
ぜひ多くのかたにご覧いただきたいと願います。 - ★★★ Excellent!!!理想でしかないのだけれど…それでも…良かったと思える。
僕はノーマルです。
女性が好きです。
でも、恋愛に関しては寛容なほうだと思います。
未成年と恋愛して逮捕される人が、悪いように思ってません。
恋愛ならばという前提ですけど。
この作品は、セクシャルマイノリティの恋愛作品です。
好き嫌いはあるでしょう。
作者も、できるだけ綺麗に書こうとしているはずです、だけど、本島に書きたいのは、そこじゃないのだろうなと感じてしまいます。
それは、時折、文章に表れています。
主人公の心理描写に、もどかしさも後ろめたさも表れているから。
理解されないかもしれないという、切なさが伝わるのです。
正直、僕はBLを基本読みません、どころか恋愛を読みません。
最初…続きを読む