ほんとの春を探してみたら【シリーズ三部作】

作者 aoiaoi

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★★★ Excellent!!!

勝てば官軍。
勝利という言葉が相応しいとは言えないけれど、いつかは二人の愛の形も『常識』と呼べる日が必ずやってくる。そんな未来が見える小説☆

男二人、女二人の同性愛を、共同生活という枠の中で優しく育んでいくラブストーリー。恋愛小説は、恋敵と呼べる存在が乗り越える壁として立ちはだかる事が多いが、この小説は同性愛に対する諸々の現実(法的にも世間的にも)が壁となり、それを真っ向から乗り越えようと奮闘する姿に感動できます。

作者様の情報収集力と、それに基づいて噛み砕いた理解しやすい筆力のおかげで、未知なる世界だった分野も興味深く学ぶ事ができました。
ありがとうございます!

★★★ Excellent!!!

とても綺麗なラストが待っていました。
軽い気持ちで読み始めましたが、途中でこれでは拙いと居住まいを正してしまう感じの物語でした。

幾つもの感動と共に、もやもやした感情もあるのですが、同性愛者の側、異性愛者の側、どちらかにウェイトが傾きそうで、上手く文字にできません。

ただこういった話を、真剣に書き終えた作者様には敬意を表したい気持ちがいっぱいです。

願わくば、愛のカタチを模索している方に読んで頂きたいと思います。

★★★ Excellent!!!

この物語は作者が自身の魂を削って描いた、渾身の恋愛小説です。
以前にシリーズ三部作として公開されていたものを、一本の物語として新たにまとめ直された作品です。
あらためて拝読し、さらに感動しております。
LGBTを扱ったお話をなのですが、登場人物それぞれが抱えていた苦悩を描きながらも、本当の愛をつかんでいく過程が見事に表現されています。
俳人としても素晴らしい作品を公開されている作者ゆえ、言葉をとても大事にし、それでいて緻密に計算されたストーリーは読む人の心を離しません。
拓海と優、花絵とヒロ、この四人が迎えるほんとの春。
ぜひ多くのかたにご覧いただきたいと願います。

★★★ Excellent!!!

僕はノーマルです。
女性が好きです。
でも、恋愛に関しては寛容なほうだと思います。
未成年と恋愛して逮捕される人が、悪いように思ってません。
恋愛ならばという前提ですけど。

この作品は、セクシャルマイノリティの恋愛作品です。
好き嫌いはあるでしょう。
作者も、できるだけ綺麗に書こうとしているはずです、だけど、本島に書きたいのは、そこじゃないのだろうなと感じてしまいます。
それは、時折、文章に表れています。
主人公の心理描写に、もどかしさも後ろめたさも表れているから。

理解されないかもしれないという、切なさが伝わるのです。
正直、僕はBLを基本読みません、どころか恋愛を読みません。

最初に読んだのはなぜなんだろうか、今でも不思議です。
だけど、読んで良かったと思います。

普段の生活の中で『マイノリティ』なんて言葉が無くなるような社会であってほしいと思いました。