第2話 その2
……その他南欧における動きとしては、MCASチェリーポイントから米海兵隊VMAQ‐七のEA‐18Gがジョーイア・デル・コッレへ展開している。尚、米空軍は現在自前の電子戦機を保有しておらず、海軍及び海兵隊の電子戦飛行隊にアソシエートする形で人員を派遣しているが、今回も三八九EASのEWOが帯同しているようだ。南欧最大の米軍基地であるジョーイア・デル・コッレには他にも多くのNATO部隊が拠点を構えており、航空作戦の主要拠点となっている。現在展開している部隊を別表に纏めたので確認して頂きたい。
なお米国防省の発表によれば、九月十三日より数週間にわたってNATO合同演習「バンド・オブ・ユニティ」の実施が予定されており、南欧に展開しているこれらの部隊は様々な状況を想定して訓練を行うとのことだ。ソ連やセルビアに圧力を加える意図があるのは間違いない。
展開部隊の中で特筆すべきは王立空軍の第九飛行隊で、かのアリス王女がパイロットとして所属している。尤も、かつてのキプロス戦争でウィリアム王子(当時)の所属する七八飛行隊のSH-3派遣が見送られた事から考えると、アリス王女がイタリアに居る可能性は低い。個人的には、ノーブレス・オブリージュ(高貴な義務)を果たす王女の姿も見て見たいものだが。
航空ファン 二〇一六年九月号
「ユーゴに展開する航空部隊の実力」いかべおさく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます