概要
愛する程に憎悪が生まれ憎む程に愛しさが募る…殺したい程愛してしまう…
敏腕な何処か謎めいた女執事と、心を閉ざした令嬢の性差なき恋愛物語。
銀髪を背で束ね、紺燕尾の執事服、ワインレッドのタイに身を包む長身の女執事、蓮アスカは松平邸に仕える事になった。
アスカを待っていたのは、粗末な部屋を与えられ、錆びた車椅子に薄いワンピースを着た痩せた少女だった。
彼女はこの屋敷に住む唯一の家人である松平美鈴嬢。両親は海外で忙しくしており、屋敷には令嬢と使用人三人…メイド長、メイド見習い、庭師…が住んでおり、使用人達は令嬢に何処か冷たい…。
暗い部屋で過ごす心閉ざした令嬢…。
社交界デビューの晩餐会。令嬢は海軍少佐の霧島晃児(のぼる)と出逢う。
霧島少佐の出現に、自身もまた令嬢への想いを抱いている事に気付かされてしまったアスカ。
だが、アスカの令嬢へ寄せる熱い想いに反するもう
銀髪を背で束ね、紺燕尾の執事服、ワインレッドのタイに身を包む長身の女執事、蓮アスカは松平邸に仕える事になった。
アスカを待っていたのは、粗末な部屋を与えられ、錆びた車椅子に薄いワンピースを着た痩せた少女だった。
彼女はこの屋敷に住む唯一の家人である松平美鈴嬢。両親は海外で忙しくしており、屋敷には令嬢と使用人三人…メイド長、メイド見習い、庭師…が住んでおり、使用人達は令嬢に何処か冷たい…。
暗い部屋で過ごす心閉ざした令嬢…。
社交界デビューの晩餐会。令嬢は海軍少佐の霧島晃児(のぼる)と出逢う。
霧島少佐の出現に、自身もまた令嬢への想いを抱いている事に気付かされてしまったアスカ。
だが、アスカの令嬢へ寄せる熱い想いに反するもう
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!愛の切なさに涙がとまりません
アスカの背負う先祖から受け継いできた闇、それが今のアスカの生き方を縛っている。
お嬢様も自分の意思では生きられない。
そして、霧島もしかり。
3人の主な登場人物は、それぞれ色々な鎖で縛られて生きている。今の私たちもそうなのではないだろうか?
自由に生きているようであって社会や家族、友人と言う名のしがらみに縛れてはいないだろうか。
後半からは、息つく暇なく一気に読み進んだ。
物語の最後に3人はそれぞれ自分を縛っていた鎖を切り放つ。その代償は大きかったが、私は読み終えて涙が止まらない。
切ない愛の物語を読みたければ、ぜひこの小説をお薦めしたい。