概要
次に目を覚ますと、そこは乙女ゲームめいた異世界の学園。そして彼は、婚約破棄の真っ最中にいる悪役令嬢――セリーヌ・ド・ヴァン=ルージュになっていた。
婚約者である第三王子ルイ=オーギュストは、伯爵令嬢ソフィーとの“真実の愛”を宣言。
だが、ヒロインであるはずのソフィーを見た瞬間、哲郎の中で別の情熱が燃え上がる。
この子にごはんを食べさせたい!
セリーヌとなった哲郎は高らかに宣言する。
「彼女の胃袋は、私が握らせていただきますわ!」
こうして始まったのは、悪役令嬢の皮を被った元シェフによる、異世界グルメ救済劇。
スープで心をほどき、魚料理で領地の価値を照らし、そして訪れるヒロインを巡る王子との対決!
これは、料理バカの三十八
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!斬新な悪役令嬢。飯テロ注意!「好き」を詰め込んだ最高のフルコースを。
人間の脳は興味がなければ入りません。特にカタカナ、漢字は作品が好きでなければ受けつけにくいと思っております。
そして一話に登場するキャラが多ければ多いほど情報量が多くてブラバされることが多い。悪役令嬢はタイトル同じものが多いので内容をどう調理するかによって読者が分かれるテンプレと考えております。
こちらの作品は悪役令嬢の中でも珍しいTS。そして最初が「答え」のシーンからスタート。そして回想を挟んで答え合わせの部分に戻る。
この構成力の高さが世に流れる作品と違い”面白い”を持ってくる。
そして作者様の癖を全力で詰め込んだ独特の比喩。
これはどんなものだろう?これは何だろう?とひとつひとつ調…続きを読む - ★★★ Excellent!!!悪役令嬢、などと呼ぶのは誰? 彼女が振る舞うのは、至高の愛と美食のみ。
皆様、ご機嫌よう。
巷にあふれる、中身のスカスカな「悪役令嬢もの」という名の出来損ないのテリーヌに、胃もたれしていらっしゃいませんこと?
そんな退屈な日々に終止符を打つ、とんでもない一皿に出会ってしまいましたわ。
まず驚かされましたのは、その「お皿」のどっしりとした重厚感ですわ。
婚約破棄、TS転生、百合……昨今の流行をこれほど贅沢に盛り込みながらも、その下支えとなる世界観構築は、まさに伝統的なフレンチの器のように堅実。
辺境伯という地位が持つ真の重み、貴族としての義務、国家への献身……。
単なる乙女ゲームの脚本という「薄っぺらな設定」に頼らない、歴史への深い造詣に裏打ちされた肉付けがある…続きを読む - ★★★ Excellent!!!読者の胃袋を、華麗にかっさらう傑作ですわ!覚悟してお読みあそばせ!
「異世界TS転生・悪役令嬢もの。いわゆる定番ですわね」と片づけてしまうのは、あまりにも早計でしてよ。
この作品の真骨頂は、なんといっても圧倒的な飯テロ力にございますの……!
作中のあらゆる描写には、食材や調理にまつわる比喩が実に巧みに織り込まれておりますのよ。
食事の場面でなくとも、つねに食欲を刺激されてしまう――そんな恐ろしいまでに罪深い作品に仕上がっておりますわ。
また、TS転生した主人公が実に紳士的であるのも、たいへん魅力的ですわね。
「百合はふだん嗜みませんの」という方であっても、ときめきを覚えながら楽しめる、ほどよく上品な甘さに仕上がっております。
わたくしは別プラットフォー…続きを読む