愛の切なさに涙がとまりません

 アスカの背負う先祖から受け継いできた闇、それが今のアスカの生き方を縛っている。
 お嬢様も自分の意思では生きられない。
 そして、霧島もしかり。
 3人の主な登場人物は、それぞれ色々な鎖で縛られて生きている。今の私たちもそうなのではないだろうか?
自由に生きているようであって社会や家族、友人と言う名のしがらみに縛れてはいないだろうか。
 
 後半からは、息つく暇なく一気に読み進んだ。
 
 物語の最後に3人はそれぞれ自分を縛っていた鎖を切り放つ。その代償は大きかったが、私は読み終えて涙が止まらない。
 
 切ない愛の物語を読みたければ、ぜひこの小説をお薦めしたい。

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