愛の切なさに涙がとまりません
- ★★★ Excellent!!!
アスカの背負う先祖から受け継いできた闇、それが今のアスカの生き方を縛っている。
お嬢様も自分の意思では生きられない。
そして、霧島もしかり。
3人の主な登場人物は、それぞれ色々な鎖で縛られて生きている。今の私たちもそうなのではないだろうか?
自由に生きているようであって社会や家族、友人と言う名のしがらみに縛れてはいないだろうか。
後半からは、息つく暇なく一気に読み進んだ。
物語の最後に3人はそれぞれ自分を縛っていた鎖を切り放つ。その代償は大きかったが、私は読み終えて涙が止まらない。
切ない愛の物語を読みたければ、ぜひこの小説をお薦めしたい。