宣伝文にもあるような、まるでよくある釣りのような言葉がキーワードとなっている作品ですが、次第に話は別の所に繫がり、やがてラストに待つ恐怖へと変わっていく…。短めの文章ですが、読み進めるうちにどんどん底知れぬ怖さを覚えていく、短編ホラーの良作です。
最後に往年の確執がある彼女と二人きりになったところが、ぞっとするね。 この彼、少し因幡の白ウサギに似ている。人をばかにしながら騙す行為には、罰が降ってもいいかも。