桃原カナイ

エブリスタにて新作セレクション9月28日号に掲載されました!! ☆★あらすじ☆★ 小都市の片隅にある、どこにでもある田舎町、木崎町。 古い神社の息子、小堺優斗はそこで慎ましや…

刀根田村。 古来より。独自の神、八千矛神(やちほこのかみ)を祀るその村は、毎年神事に供物を捧げていた。 だが、十年に一度。 八千矛神に生きた贄を捧げていた。 そして今年、選ばれ…

橋の上の幽霊が車に轢かれた幽霊と隣人になって、それから

九歳の頃、自身の不注意によって双子の妹を亡くした和希は、自らがその妹・一姫であると錯覚するようになる。自責の念に苛まれ、一姫と容姿が似ていたことから、自分こそが一姫であり、亡くな…

農村、里帰り、深夜の外出。 何も起きないわけはなく……

【略称〈らんさい〉・連載中・7000PV御礼】 　乱世の大陸で、災厄の皇子は何を為す。 ※注意※ 　欧州諸語を用いた独特の振り仮名が使用されていますが、わざと読みづらくしてい…

小泉 智(さとる）は、高２の７月から親の都合で北海道に移住してきた。 転入先の学校には、生徒から「雪女」と呼ばれているとても美しい保健室の先生・冬野 雪子がいる。 彼女は本当に雪…

　全ては、寒々しい少女の死から始まった。 　辰帝国南部 　はるか高みより、白き山が大地を見下ろす。 　山は冬を閉じ込めた様に、いつだって同じ姿をしている。 　ユーリックは、その…

ぐちゃぐちゃなあたし達は、二人一緒で辛うじてその形を保っていられた。 二人なら何処だって行けると思ってた。 何にでもなれると。そう思ってた。 ※バレンタインにちなんで書いた書き…

帝国と共和国は終わりない戦禍の中にあった。 共和国軍に身を置き、心を殺して命を刈り続ける暗殺者の男は、雨の降る日に己の命の終わりを見た。けれど、死にかけの男の上に娘は傘を差し掛…

　「私の姉を探して下さい」 　月曜日の昼下り、事務所の扉を叩いた少女はそう言った。 　ホテル街の路地を真っ直ぐ進み、突き当りを右に曲がった先の古びたコンクリートビルの三階…

【カクヨムコン8ホラー部門特別賞受賞作】 『夫恋殺 つまごいごろし』と改題して、2024年3月21日にKADOKAWAより発売しました。 書籍版は加筆修正していますので、こちらと…

いつもどおりの休日の朝、妻と朝食を食べていた俺。 でも今朝の妻は、いつもと少し違っていた。

【本編・番外編共に完結！　1万PVありがとうございます！】 ここは、魔法や精霊が存在している世界。ガブレリア王国。 ある日、魔物討伐を専門とする騎士団所属の兄・アレックスが失…

【児童小説コンテスト最終選考まで残った作品】 ある日、ロロ宛に、一通の不思議な手紙が届いた。それは、応募した記憶のない『夜間旅行』当選のお知らせだった。ロロは、これはイタズラ好…

紫桜学院高校に通う井上香子は自分の意思を押し殺してでも親の言うとおりに生きていく優等生。 対し親友の羽岡志津子や弟の喜久は自分のことをはっきりというタイプで密かに憧れていた。 そ…

ビルツ邸の裏庭で、花々が氷下の眠りにつく冬。 記憶喪失のアンナは、美しき地下牢の青年・眠りの君と出会った。一目で恋に落ちた彼女は、他者を寄せつけようとしない青年になんとか振り向い…

あらすじ 　中世に現われた〈原初の魔女〉による思想統制によって、魔術が一般的なものとして社会に浸透してきた現代。世界各所では、異世界から襲来する異生命と、侵攻戦線の魔女による戦…

　喧嘩っ早い啓太は、小学校で問題児扱いをされ、友達がいない。 　唯一の楽しみであるボール遊びをしていたある日、ボールが遠くへ飛んで、近くにある洋館の庭の木に引っかかってしまった。…

近畿地方のある場所にまつわる怪談を集めるうちに、恐ろしい事実が浮かび上がってきました。

【完結済】記憶喪失の青年×魔眼を持つ少女が送る、ライトミステリー！ 特殊な力を宿した瞳『魔眼』。そんな魔眼を継ぐ一族『秘見弥』の名を巡る事件に、＜記憶喪失の青年＞足桐 蒼起と＜魔…

明治二十二年、ひとりの少年が東京美術学校に入学するために上京する。 「私は総領だから、お前が代わりに画家になってくれたら嬉しいんだが」 兄、為吉(ためきち)の思いを胸に、彼は…

「第一部完結」自生するものが白い命を得て育つ〈白幹ノ国〉の軍人、高久匡は軍曹の階級を維持したまま新人少尉の教育教官・補佐役を務めていた。彼の教育を受けた新人少尉の生還率は高く、昇…

ごめんなさい。むしゃくしゃしてやりました。後悔はしていません。 ただ、「平和なくらし」があたしにとっては耐えられないものだったんです。 だから、こうするしかなかったんです。 ※…

　三年前に生まれ故郷の神隠市へ戻ってきた中学生の椋伍は所謂「視える」「触れる」人間で、地元にある不思議な決まりや曰くを紙に書いてまとめては危険なものに「塩をかける」ようにしていた…

舞台は冷戦崩壊直前の米帝 少年は人身売買を生業とする集落で育ち、名前がなかった 暴力しか愛さない父からは蹂躙され続け 母は既に廃人だった 15歳になった少年は、両親を殺害し…

妖専門の調理人は、初めて人魚の肉を調理する。 さてそこで疑問、人と魚、どこを調理するべきなのか？

　猫がえらい。うちの猫がとてもえらい。 　別におたくの猫がえらくないとも言ってないし、うちの猫が世界最強とかそういう話ではない。ただえらいのである。 　これはそういう、「猫、え…

　誰も居ない筈の部屋でふと、誰かの視線を感じた事はありますか？　会社からの帰り道、自分の背後にふと気配を感じた事はありますか？　それ、怪異の仕業かも知れません。怪異は、どんな場所…

天帝は五龍を穢れた大地に遣わし、四龍には人を罰する力を、一龍には人の願いを叶える力を与えました―― 五龍の伝説が息づく虚飾と華燭の魔都、深灰。 ふるき友人とともに店を営んでいた…

たった一人の王が君臨する。この「限界」の無いこの世界で。 少年アドニスは、皇帝《王》に直属に使える暗殺者だ。 皇帝の命になら、何だって従う。 「限界」を知らない、この世で最強の欠…

その声に、カーシルは日記帳であるニキを開く。 ……今日はどんな日記だろう？ わくわくしながら、誰かの一日に想いを馳せるカーシル。 そして、明日の出来事にも期待するのだ。 ニキはそ…

角川ホラー文庫から2023.02.24（金）より刊行予定の「聖者の落角」の試し読みになります。 実際の製品とは内容が違う場合がございますのでご了承ください。

閉鎖的な村の中で祀られている「白い玉」様をめぐる、五百年の宿業の物語。 八咫(やあた)の村では村人達により、持ち回りで白い玉様への参拝が定められていたが、参拝方法には細かな手順と…

第17回小説現代新人文学賞一次選考通過作。 看護師の仕事がつらくなって仕事をやめた藤田冴綾。まわりの人に支えられながら生きている意味を考えていく。

みなしごのアリアが養女となった大貴族には、変わったお嬢さまがいる。 「嫌……！　わたくし、本当に悪役令嬢なんだわ……！」　 「えっなんて？」 自分を『悪役令嬢』、アリアを『ヒ…

いつもぼっちで友達ゼロの高校一年生、青井夜空が出逢ったのは、あふれんばかりの優しさ、笑顔、そしておっぱいを持つ、何かと貧乏くじを引きがちな美少女、優木坂詠（ゆぎさかよみ）。 ク…

一話完結のショートショートを集めました。不穏なもの、ホラーテイスト、恋愛、ほっこり、どんでん返しもあり。どこから読んでも一話完結です。お好きなものからぜひ。

「三題噺『雪』『椿』『ヘビ』」によせて書きました。

長年の両片思いを実らせて幸せ一杯の美葉と正人。二人の前に謎の親子が現われる。強く結ばれていたはずの心が揺らぎ、己の性に翻弄されていく。 二人を見守る仲間達もまた、辛い現実と向き合…

教皇ユリウス二世の命によって、システィーナ礼拝堂の天井壁画を制作することになった天才ミケランジェロ。 それは、彼の想像を絶する難行だった。 壁画制作を進めるうち、いつしか彼の心は…

　大学生・稲谷が、ある心霊スポットにまつわる怪異をきっかけに、怪談を蒐集し始める。怪談を聞き集めるにつれて人が集まり、怪異もまた寄り集まる。 　不穏な人間と得体の知れない怪異が淀…

昨日と同じような一日を、今日も生きる僕に生きてる意味なんかあるのだろうか。 変わり映えのしない毎日に、人生に、響は嫌気が差していた。ある日、いつものように憂鬱とした気持ちでホーム…

長年目が見えなかった私は、その治療のため、しばらく入院することとなる。そこで出会った、名前も顔も知らない君の口から溢れた美しい景色に、私は一瞬で心を奪われてしまった。

　出戻った幼なじみの手を引いて、無理に出かけるのは実に十年ぶりのこと。 　ひたすら南下すればいつかは辿り着けるのだろうか。初めて手を握ったあの夏祭りの夜に。 【お題】トロピカル…

まったく接点の無かった男女がSNSをきっかけに知り合って、一年かけて出逢うまでの物語。それぞれが離れた場所で別のリアルを生きる男女が微妙にリンクしながら、やがて互いに惹かれ合う。…

純文学のように淡く奇麗で。 恋愛小説のように可憐な心を描いた作品。 現代ドラマですが割と恋愛色強めです。 今後とも、お付き合いいただけると嬉しいです。 ーーーーーーーーーーーー…

今さら何があったかなんて、話す必要ありますか？ 理由なんてありません、魔が差したから、やってしまったんです。 あの人のことは何も知りません。名前も知りませんでした。 だから、あん…

「海の遊牧民」という架空の民族についてのレポートです。