概要
嘘だろ
出戻った幼なじみの手を引いて、無理に出かけるのは実に十年ぶりのこと。
ひたすら南下すればいつかは辿り着けるのだろうか。初めて手を握ったあの夏祭りの夜に。
【お題】トロピカル因習アイランド
【ジャンル】現代ドラマ
【登場人物】雪国在住の成人女性、その幼なじみの元大学職員男性、神林長平
〈自主企画『トロピカル因習アイランド小説大賞』 参加作品〉
https://kakuyomu.jp/user_events/16817330652364245234
ひたすら南下すればいつかは辿り着けるのだろうか。初めて手を握ったあの夏祭りの夜に。
【お題】トロピカル因習アイランド
【ジャンル】現代ドラマ
【登場人物】雪国在住の成人女性、その幼なじみの元大学職員男性、神林長平
〈自主企画『トロピカル因習アイランド小説大賞』 参加作品〉
https://kakuyomu.jp/user_events/16817330652364245234
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!甘美で悲しい夢
読み終えてすぐいろんな古い映画を思い出した。
二人の男女が因習を逃れて南へ逃げる話は成瀬巳喜男の『浮雲』を思い出す。
二人が島の住人に捕まり、生贄にされる展開はホラー映画『ウィッカーマン』を連想した。
また一瞬の生の輝きののち二人の男女が無惨に殺されるラストはニューシネマの古典『俺たちに明日はない』を思い出す。
もちろん「映画からぱくった」などといいたいわけではない。
この小説はかつてあらゆるジャンルに存在した「男女の逃避行もの」の系譜に連なるのではないか? といいたいのだ。
この作品の一番の悲劇は二人が生贄に供されることではない。
語り手の「私」は十九歳のとき幼なじみの葵を誘っ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!とてもファックです
ぼくはこれまでの人生、トロピカル因習アイランド小説を名乗るトンチキに星など決して投げるまいと強く固く決心して生きてきました。ひとたびそんなものに星を投げつけてしまうが最期、残る人生すべてをトロピカル因習アイランド小説に星を投げる生き物として生きていかねばならないし、たぶんカスみたいなまとめサイトにもコメントをするようになってしまって無限の煽り合いに生を捧げて永劫をすごすことになるだろうから。
でももうだめ。レビューまで書いてしまった。
もう終わりだ。ぼくはこの先の人生、一生降り積もるまとめサイトの煽りコメントに埋没して生きていくのだ。ファック。こんなことならもっとトロピカル因習アイランドを満…続きを読む