狂フラフープ

詩情と感傷、ひたすらに積み上げられる言葉の先に実る美しい世界の物語。物語の先、どんな悲劇も論理も飛び越えて、この世界はきっと光を取り戻すと信じられます。それほどまでに美しい世界。 …続きを読む

第五回偽物川小説大賞で満場一致のナンバーワンに輝いた作品です。 骨太なSFであり、冒頭の無力で気後れがちな少女が向かい風に立つ強い女性へと変貌してゆく成長譚であり、その無数の傷の物…続きを読む

本作の魅力はひと言で言うならその濃度、密度の高さだと断言できます。 作中の時間経過は信じられないほど濃密で、すれ違う雑踏は息が詰まるほど。目まぐるしく、ままならないまま零れ落ちる人…続きを読む

ぜひとも最後まで読んで欲しい作品。 惰性で読めば読むほど、失ったもの、掴めなかったものへの後悔が強く深く突き刺さる。 たった1滴垂らされた嘘が作品全体に染みわたり青春が色づき、同時…続きを読む

今作は企画の評議員として読んだのですが、評価してやろうと大上段に構えていたのも束の間、気が付けば主人公と一緒に地面と靴底の間で銃口を突き付けられている。エンタメのお手本のようなパン…続きを読む

ぼくはこれまでの人生、トロピカル因習アイランド小説を名乗るトンチキに星など決して投げるまいと強く固く決心して生きてきました。ひとたびそんなものに星を投げつけてしまうが最期、残る人生…続きを読む

読者は視点人物と同じ視野を持っているわけではない、というのは物語を楽しむ上での大きな要素であることを、この作品を読んで思い出しました。 自分より慌てている人がいると落ち着くことがで…続きを読む

わーそういやこんな感情あったんだーという心の奥底を言葉にして次から次から引きずり出してしまうので心が穴ぼこになって風通しが良くなり、心の鈍くなっていた部分に風が染みてスースーします…続きを読む

以前読んだ作品でしたが、機会があったので再読しました。 才能というものへの向き合い方、その描き方という点においてまさに出色。 創作において凄まじい才能、というものを書こうとすれば、…続きを読む

Vtuberみたいな名前のラノベみたいなタイトルじゃん、くらいのノリで読んでたらラストで回収されて感情が潰れたカエルみたいになりました

　いやはやなによりくすぐり方がとにかく上手い。 　見事なのは提示される情報量と距離感の塩梅ですよ。まさに作者の掌の上で良い様にビビらされている自信があります。 　都合の良すぎる奇…続きを読む

まさに子供に聞かせる童話のようなあまりに直球な物語の直球なハッピーエンドなので、普段はつい照れの混じった遠回しで角張った誉め方をしたくなるのですが、これには参りました。 魅力的な人…続きを読む

　冷蔵庫すら人類に牙を剝く機会の反乱に際し、寄せ集めの兵装で寄せ集めの人員が抗う最終戦争という設定は夢が溢れている。 　操縦手が十字を切る隣で車長が読経し、砲が火を噴くシーンのイメ…続きを読む

主人公はともかく操作者は紛うことなきチート利用者ですが縛りがそれ以上にきついので通常プレイより面白い だから、ヒロインのフラグを叩き折る必要があったんですね（折れてない） 再走して…続きを読む

五十話、単行本一冊分くらいは読み進めたはずなのに、最強死霊術師の主人公さんが死霊術を使ってくれません。一体なにがどう最強なのでしょう 作中世界では死霊術は禁忌だから隠す、ってのは…続きを読む