現在50話ほどまで読破して継続中の感想。
一種の貴種流離譚の派生とも言える、「何らかの強者が生まれ変わる」系の王道ストーリー。
ただ、なろうなどでよくあるコケるパターンの「いきなり無双&チーレム最高!!」系などではなく、過去の人生経験なども活かして目立ちすぎないように、また当世に合わせて上手く生きていこうとする堅実さなどのある主人公と個性ある周囲の人たち。
☆1などのレビューには「展開が遅い」とあるが、その分目線をしっかり合わせて描写しているとも言えるのでそこは好き好きかと。
好き好きが分かれる点を書いたが、そこを評価して☆3にした。
その評価ポイントを列記すると。
・主人公視点ながらしっかり描写がされている。
たまに主人公の主観が強すぎて周囲の動きが読めない作品もあるが、この作品は「ちゃんと小説になっている」。
・出来事をしっかり前後踏まえて説明、描写している
時間を飛ばしすぎず、ちゃんと時系列的に話を進めている。
極端な例えだが「ボクシングを始めた」→次話にいきなり「世界戦勝利!!三階級制覇!!」みたいな感じではなく、「こういうミスをする癖を修正した」、「こういう技を覚えた」みたいな話展開。
また、それに伴い世界背景や人物像がわかってくる。
これをまだるっこしい、話が遅いという人もいるだろうが、リアリティがあって私は評価したい。
こういう点や主人公の性格など、あらゆる点で「地に足のついた作品」と感じた。
続きを読むのが楽しみでならない。