こんなにも色づく世界の下には、きっと屍体が埋まっている

詩情と感傷、ひたすらに積み上げられる言葉の先に実る美しい世界の物語。物語の先、どんな悲劇も論理も飛び越えて、この世界はきっと光を取り戻すと信じられます。それほどまでに美しい世界。
「貴女にとっては美しい世界。では彼女にとっては?」
そんなそこはかとない不穏を、思わず読み取ろうとしてしまうほどに。