とある女子高生が怯えながら話すのは、自分を襲った恐怖の体験です。
成り行きで財布を拾ったことから巻き込まれていく得体の知れない現象。さざ波が次第に大きくなるように、迫ってくる恐怖感。
あらゆる現象が余りにもリアルに描かれています。1ページあたりの文字数が短く、絶妙に気になるところで切り取られているので、つい怖い物見たさで次話に進んでしまいます。
じめっとした空気、べたりとした感触。正に自分が体験しているような感覚になり、思わず自分の手を見つめてしまいました。
ああ、怖い。だけど、続きが気になる・・・。
お願いです。怖いから一緒に読み進めてください。この秀逸なホラー小説を・・・。