超サバイバル研究部：拝み屋と見える人

[黒沢暁の章]
　高校生の黒沢暁は、他の人に見えないものが見えてしまう体質である。それゆえの悩みを相談を友人にしたら、超サバイバル研究部を紹介される。そこでの相談と、受け取った品がきっかけなのか、他の理由があるのか、次々と今までに遭遇したことないような心霊事件に出会っていく。
　それは梅雨明けの転校生の転入から、夏休み明けの修学旅行の間に起きた、一連のお話。

旧キャッチフレース：とある夏の、心霊事件との出会い

[黒沢美遊の章]
　彼女は長く隠していたことがあった。
彼の兄は見えないものを嫌でも見てしまう体質だった。
その話を聞いて育った彼女は、見えないものを見ない、すなわちスイッチのオンオフができる兄の上位互換の目を持っていた。そんな彼女が見る世界もまた、兄とは違う見え方をしていた。
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