前世は介護士、今は「看病の魔女」と呼ばれています

マルグリット王国の森の外れに住む少女、リカは、「魔女」と呼ばれていた老婆の孫。近く村の高齢者の手助けをしていることから「看病の魔女」と呼ばれ、生活のために町で働いて暮らしている。その様子を弟から「人生2周目」と言われても、はぐらかしていた。
リカには稀な出生の事情と記憶があり、特に記憶に関しては誰にも内緒にしていた。
あるとき、町で盗みをはたらいたと疑われ「悪魔に取り憑かれている」と噂されている人をかばったことで警察に捕らえられ、拘留されてしまう。
釈放されたリカを待っていたのは、リカを信頼している人達。それと、「喪の女王」と言われる若き国王だった。
リカは「喪の女王」イレーヌから、ある命令をされる。
引退した高齢の大臣の介護をするように、と。
その命令には、ある思惑が隠されていた。

※差…続きを読む