概要
蛇も食わず、花も食わず、故になんじも我ら食らふなかれ。
平成四年、滋賀の片田舎「餐原(さんばら)町」で妻を喪った号は、町を支配する医師一族の一人・祭原慈愛と出会い、妻の死にまつわる謎を追い始める。それは祭原一族に秘められた、恐ろしい因果と呪いが動き出す始まりに過ぎなかった。
跳梁する人食い、神と人、死者のよみがえり、旧家でくり広げられる愛憎。90年代初頭のびわ湖湖畔で、新しいオカルト浪漫が始まる!
★二十五話、神の御言葉現代語訳(https://kakuyomu.jp/users/Ankhlore/news/16818093085742409065)
祭原慈愛(さいばら・しげみ):30歳、男。医者。ある秘密を抱えている。
河野号(こうの・ごう):28歳、男。町の駐在
跳梁する人食い、神と人、死者のよみがえり、旧家でくり広げられる愛憎。90年代初頭のびわ湖湖畔で、新しいオカルト浪漫が始まる!
★二十五話、神の御言葉現代語訳(https://kakuyomu.jp/users/Ankhlore/news/16818093085742409065)
祭原慈愛(さいばら・しげみ):30歳、男。医者。ある秘密を抱えている。
河野号(こうの・ごう):28歳、男。町の駐在
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!その町では人の手が、生も死も草花の蔭へ隠していく。
物語の舞台は平成がまだ一桁の時。
スマホはおろか、ポケベルだってない。今は過去の名作と評価される映画が上映されたばかりで、キンさんギンさんがご健在の頃。
令和の今とくらべたら、医療事情はまだまだという部分があったかもしれない。
しれないけれど、その町の病院はどんな患者も回復すると評判で。
でも、彼の妻は亡くなった。
妻の死の理由を知るために町へやってきた駐在さん、そして病院と町を支配する旧家の人々が遭遇した、日常を覆す事件の顛末がこちらの物語。
物語の『怖い』は「知らない」「わからない」と同義なのかもしれないなと、読み進めるうちに思った。
すこしずつすこしずつ真相を『知らされる』のは快…続きを読む