概要
風が、全てを清めてくれる――其の一途な想いが、戦慄への扉を開くのだ。
ルポライターの宇古陀が、一枚のちらしを四方の事務所に持ち込む。『風の祀り』と書かれたカラー刷の案内には、『風が、全てを祓い清めてくれる~招神祓清』とのサブタイトル。主催は新興のIT企業となっており、何かのイベントである事は確かだ。だが、四方は何か妙な胸騒ぎのようなものを感じていた。その時、彼女の基に一人の依頼人が現れる。上月未央――彼女は、『風のまつり』イベントを請け負う会社の経営者だった。彼女の依頼は、主催企業の代表である衣川詩音を探して欲しいというものだった。イベント開始前に主催者の代表が失踪したのだという。が、これはあくまでも序章に過ぎなかった。これから起きる、不条理に満ちた現実の。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?