概要
これがあたしの正装なんです――それは女郎宿育ちの矜持だった
女郎宿で生まれ、廓の中の世界しか知らずに育った少年。
母の死をきっかけに外の世界に飛び出してみるが、世の中のことを何も知らない。
これから住む家は? おまんまは? 着物は?
何も知らない彼が出会ったのは大名主のお嬢様。
天と地ほどの身分の差ながら、同じ目的を持つ二人は『同志』としての将来を約束する。
クールで大人びた少年と、熱い行動派のお嬢様が、とある絵師のために立ち上がる。
『柿ノ木川話譚』第4弾。
母の死をきっかけに外の世界に飛び出してみるが、世の中のことを何も知らない。
これから住む家は? おまんまは? 着物は?
何も知らない彼が出会ったのは大名主のお嬢様。
天と地ほどの身分の差ながら、同じ目的を持つ二人は『同志』としての将来を約束する。
クールで大人びた少年と、熱い行動派のお嬢様が、とある絵師のために立ち上がる。
『柿ノ木川話譚』第4弾。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!一癖も二癖もある登場人物だからこそ、大いに活きる物語。
女郎宿で生まれた男の子。
もう始まって一行目でドラマチックなんですね。
物語は物語ならではの「現実とは思えない」活躍譚が好みなので、もう一行目から夢中です。
平凡なエピソードはひとつとしてなく、次が気になる引きが強い。
そんな物語がよく映えるのは、登場人物たちの生い立ちや決意、「生き様」がとりどりだからと感じました。
女装男子、癖のあるお嬢様、熊殺し、有名絵師、小物から大物の悪役に至るまでひとりひとりの魂がある。
彼らがそれぞれの矜持でもって動くから、物語がよりドラマチックになる。
楽しませて頂きました。
ドSが大大大好きなので、総攻めのはずの自分も悠介に惚れ込みました。
嫌だよ悠さん………続きを読む - ★★★ Excellent!!!廓育ちの少年の未来は、大きく広がる。
女郎宿で生まれ、廓の中で育った少年、悠介。
しかし母の死とともにそこから飛び出し、新しい世界に飛び立つこととなりました。
そして、彼の世界を広げるターニングポイントがもうひとつ。
ふとしたことで出会った、大名主の娘、お奈津。
天と地ほど身分の違う二人ですが、お嬢様と使用人として過ごしながらも、悠介のことをとても慕い、一人の人間として信頼していきます。
そして、ずっと心に秘めていた、やりたいことを打ち明けるのですが……
ここまで書くと二人が恋仲になりそうな雰囲気ですが、そういう関係にはなりません。
ですが恋とは違っていても、同じ志をもつ同士として、見事な相棒感を出しているのです。
なら…続きを読む