一癖も二癖もある登場人物だからこそ、大いに活きる物語。

女郎宿で生まれた男の子。
もう始まって一行目でドラマチックなんですね。
物語は物語ならではの「現実とは思えない」活躍譚が好みなので、もう一行目から夢中です。
平凡なエピソードはひとつとしてなく、次が気になる引きが強い。
そんな物語がよく映えるのは、登場人物たちの生い立ちや決意、「生き様」がとりどりだからと感じました。
女装男子、癖のあるお嬢様、熊殺し、有名絵師、小物から大物の悪役に至るまでひとりひとりの魂がある。
彼らがそれぞれの矜持でもって動くから、物語がよりドラマチックになる。
楽しませて頂きました。
ドSが大大大好きなので、総攻めのはずの自分も悠介に惚れ込みました。

嫌だよ悠さん……悋気はよしとくれ。
あたしゃ本命は悠さんだよ。(小指を噛みながら)(黙れ)(なんかすまんw)

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