枝鳴長屋は今日も平和!(平和とは。)死生観が垣間見られるエンタメ時代劇

テーマは死生観なんですけどね。
キャラクターがめちゃくちゃ軽快なんですよ。
ひと癖もふた癖もあって、その人物たちの掛け合いが楽しいからサクッと読めちゃう。
けしてテーマが重過ぎることはありません。
時代劇にとっつきにくさを感じる方も居るかもしれませんが、難しいことは抜きにして楽しめちゃう、それが「柿ノ木川話譚」の持ち味。
代表的なイメージアイコンとして上げれば、「ピアスを開けて女ものの着物を着流した色男」も居るくらい。
苦手な方は、いったん時代劇を忘れて純粋にエンターテイメントとして読んでみよう!

個人的には、私をイメージしたキャラクター「琴次」を出していただきました。
ガチムチ。
うん。わしだわ。
大いに笑わせていただきましたw

~~~この先ネタバレ~~~





個人的にですね。
薬って大っ嫌いなんですよ。
必要な薬も最低限にして貰うくらい。
身体に利く薬・楽にする薬ならともかく、身体に障るオクスリが大っ嫌い。
なんで身体に悪いものをわざわざ…と思ってましたが、知らぬ間に中毒にさせられたんじゃ、たまったもんじゃない。
だから今作のテーマはメラメラ闘志を燃やして読んでました。
七篠先生のような医師は、本当に江戸時代から居たんでしょうかね?
最後に女房と明かされたときは気持ちのいい読後感でした。
ひとに優しい夫婦のような気がして。
死生観を問う物語、深く読み込ませていただきました!
お疲れさん!

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