アヘンを狙う悪い奴。真っ当に生きてる奴らに手ぇ出すんじゃねぇ!

元殺し屋や、裏の情報を仕入れるのに長けた者など、個性豊かな面々が活躍する、人気の時代ものシリーズ、柿ノ木川話譚の第五弾。

今回は、七篠先生という診療所のお医者様をにまつわる方が話の中心になるのですが、患者が最後に苦しまないように大量の麻酔を投与するというのが、この先生のやり方。
もちろん麻酔というのは病気を治すものではありませんし、ひとつ間違うと危険なもの。なので、そんなことをするのはもう治る見込みのない患者限定であり、せめて最後くらいは苦しまないようにしてやろうというのです。
危険なものとちゃんとわかっているからこそ、使い所は心得ています。

ただし、世の中には悪い奴だっているのです。麻酔に使われているアヘンを狙って、何やら良からぬ企みが。

もちろん、そんなのを察して黙っているいつもの面々ではありません。
さらに、それと平行して、初々しい恋の物語も同時進行。

真っ当に生きる人たちも、初々しい恋も、悪い奴らに踏みにじられるわけにはいきません。
情に溢れた個性豊かな者たち、今回も大奮闘です!

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