危険な香りの立ち込める恋に、とびきりの甘さが混ざります
- ★★★ Excellent!!!
家族を亡くしたことがきっかけで新しい生活が始まり、今までとは違う学校に編入してきた恋華。
そこで出会った櫂人先輩は、美しい容姿をしていてみんなから注目を浴びているのですが、同時に恐れられてもいる人。なぜなら彼は、《朱闇会》という暴走族の総長だったのです。
暴走族の総長なんて、住む世界の違う人。
なんて思いそうですが、偶然か縁か、再び出会い惹かれ合う二人。
しかし、ハラハラする展開はまだまだ終わらず。なんと街には殺人鬼が徘徊し、さらに櫂人には、もっと大きな秘密がありました。
ミステリアスで、ほんの少しの怖さも感じる人との恋。それだけでもドキドキしますが、そんな危険な香りとは裏腹に、甘いところはしっかり、それはもうビックリするくらい甘いのです。
好きって気持ちを言葉で、そして行動で伝えるシーンの数々は、読んでいてキャーキャー言うのを止めることができません。
ある意味この甘さが、何より危険かも。読む際は、胸キュンが致死量に達してしまわないようご注意を。