訳あり診療所に迫る怪しい陰に、最強チームが挑む!

如月さんの和風時代小説、『柿ノ木川話譚』シリーズ最新作。

病気に苦しむ母を持つ、健気な娘ありけり。
そんな彼女が耳にしたのが、病気が治らず苦しむ人が行きつくという、七篠診療所。

そこに行けば病の苦しみから解放されると言われていますが、病気が治るわけではありません。
しかし苦しみながら最期を迎えるのではなく穏やかに旅立てる、安楽死をさせてくれるのが、七篠診療所。
安楽死と聞くといいイメージを持たない人もいるかもしれませんけど、考えようによってはこれも、人を助けるための行為。
しかしそんな七篠診療所の周りに、怪しい陰がちらつきはじめます。

そこで調査に乗り出したのが、シリーズではお馴染みの面々。
調べ事が得意な悠さんや、元殺し屋の栄吉さんなど、一癖も二癖もある連中が大暴れ。
人情に溢れた痛快時代劇、開幕です!

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