ゆっくり

「えっ、今日はもっと優しくして欲しい?」


「うんっ、たまにはゆっくりデュランとつながっていたいんだ。……ダメ、かな」


「――ッ!?? 全然大丈夫だぞ、それじゃ今日はゆっくりしようか」


 デュランは上目うわめづかいで自身を見つめるアリスの姿に一瞬で陥落かんらくし、今日はスローセッ〇スでゆっくりとすることを決めました。

 まずアリスのかみの毛、顔、かたからうで、指先の順番で数分ずつ時間をかけて優しくでた後、同じように脇腹わきばらからこし、背中、肩甲骨けんこうこつをの順で時間をかけてデュランは愛撫あいぶしていきます。


「あっ♡、ふぁっ♡♡」


 そしてお尻を撫で始めた頃にはもう女の子のスイッチが入って全身が敏感びんかんとなっていたアリスはエッチな声を上げていますが、まだ絶頂ぜっちょうまで辿たどり着いてません。

 アリスの反応からそのことを見いたデュランはこのタイミングでおっぱいへ手を置き、人差し指と中指で円を描くように愛撫すると気持ちよさそうな声を上げました。


「いつもより、き、気持ちいい♡♡♡」


 そうして体の準備がととのったのを確認するとデュランはアリスとゆっくりと一つになっていき、一番奥まで着くとアリスのことを抱きしめて二人でリラックスします。

 アリスの体がまだ少しリラックスできていないのことに気が付いたデュランは頭を撫でて安心させてあげました。


「はー、あっ♡、んあっ♡」


 それからはたまにゆっくり動いたりする以外はまったりとしていくだけですが、アリスの体はずっと小さな絶頂を感じ続けています。


「しあわせぇ~♡、でゅあんらいすき♡♡、あいひてる~♡♡♡」


「ッ!? ――あぁ、俺もだ」


 そのためゆっくりデュランが動いたことでアリスの体全体を今までにない快感かいかんめぐり、思考をドロドロにかされたアリスは普段ふだんなら言えない本音を口からこぼしてしまいました。

 デュランはおどろきのあまり目を見開きましたが幸せそうなアリスの顔を視界へ入れると優しげな顔で微笑ほほえみ、アリスが覚えてはいられないことを理解しながらもそう返事しました。


「……何をしてるのですか? 父上、母上」


「え、え~とな。二人で愛し合ってたんだ」


「そうなのですか、私もやり方を知りたいです!!」


 それからも夜が明けるまでそのままゆっくりとごした二人でしたが、デュランから修行をつけてもらうため早起きしていたヘルトにつながっている所を見られてしまいました。

 デュランは急いで布団でアリスと自身の体を隠しながら下手な言い訳をしても無駄むだだと判断し、曖昧あいまいな表現で誤魔化ごまかそうとしましたが。逆に興味を引いてしまったようでヘルトから知りたいと言われて困っています。

 ……皆さんはスローセッ〇スする時は時間を気にしながらしましょう。

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