五歳
見晴らしのいい荒野の中、人族の子供と妖精の二人組に目をつけた
しかし人族の子供の手であっさりと返り
「何でこいつらを殺しちゃダメなんだヴィンデ? 生かしておいてもまた悪さするよ、こいつら」
「デュランに人を殺して欲しくないだけよ、こんなの殺してもしょうがないわ」
「ふ~ん、分かった」
https://kakuyomu.jp/users/kokubyouyamana/news/16817330668242285949
デュランは盗賊団の一人を殺そうとしたがヴィンデに止められたため、首を
ただ後から
やっぱりこいつらをこのまま放置するのは悪いことだなと思い、盗賊団の両手を切り裂いてから不完全な治療をすることで両手を動かせなくしていった。
「デュラン、こういう奴らを普通だと思っちゃダメよ」
「よく分からないけど分かった」
「まあ、今はそれでいいわ……」
ヴィンデはデュランの教育をどうしようか頭を抱えていたが罪悪感なしで人を斬っている時点でもう手遅れかも知れないとため息を吐き、道徳をデュランへ教えるために次の国で絵本でも買うことを決める。
そして人族の国を訪れるとデュランへ指示を出して絵本を買ってもらおうとしたが、人族の国ではヴィンデのことを
「そこの少年! 今すぐその
「下等種族って、ヴィンデのことを言った? 死にたいの――お前ら」
「デュラン待って、起源統一教団はまずいわ!! 逃げましょう!!!」
ヴィンデはなんとかデュランを説得して
体格差から教団員から吹き飛ばされながらも体のどこかしらを持って行くデュランの姿にヴィンデは彼の将来が心配だったが、そんなことを考えている場合じゃないと
それからも二人は死にかけながらもなんとか教団員を殺し
「デュラン!! 何で逃げなかったのよ!!!」
「だって、あいつらヴィンデのことをバカにしたんだぞ。殺さなくちゃダメだろ」
「……そんなんだと結婚できないわよ、デュラン!!」
「俺は結婚したくないし、別にいいや」
こんな会話を交わした十年後。まさかデュランが一目ぼれすることになるとは、二人とも思ってもいなかったのでした。
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