機神
https://kakuyomu.jp/users/kokubyouyamana/news/16817330666676127627
アイディール神国。
今や世界中へ支部を持つ
今までの行動の
その剣士がアイディール神国の防衛戦力であるロボットも駆けつけた守備隊も全て一刀の元に斬り伏せた後、ゆらりと刀を動かしたかと思えば
殺気を乗せた
――そんな
https://kakuyomu.jp/users/kokubyouyamana/news/16817330666676025780
「……実物は映像で見るよりも更に数倍恐ろしいな、初めまして剣神殿。私の名前はアーロゲント・アイディール、この国を治める法王だ。
そして
デュランはその言葉を耳にするとアーロゲントへ
「――もしも、この国をぶっ潰しにきたと言ったところで
「――殺せるに決まってんだろ、人族の科学力を
https://kakuyomu.jp/users/kokubyouyamana/news/16817330666676243280
そんな会話を交わした後。アーロゲントの体へ一瞬で機械の鎧が
以前闘った巨大な
――これがデュランという男の恐ろしさだった。
デュランは闇属性の耐性を持たない都合上、呼吸や筋肉の動き、そして魔力を取り込む際は光属性だけを取り込むなどの無意識下での行動も含めて体の動きを全て完璧に制御することができる。
そして筋肉が破壊と再生を繰り返してより
「そ、そんな馬鹿な! 科学と魔法を
――だが、例えそうだとしても最期に勝つのはこの俺様だッ!!!」
そんなことを知る
しかしその口から血反吐を吐きながらも笑みを浮べたアーロゲントは雷属性の魔力を手刀に宿してからそれを突き刺した――自身の胸へと。
「な、何を!?」
「……一度負けたのならアイディール神国はもう終わりだからな、多種族がこの国を許さんだろう。二百年間守り続けてきた人族の平和が崩壊するところなど俺様は見たくないんでね。
俺様が死ぬのと同時に宇宙の
これで国民は幸せなまま死ぬことができる――再び多種族に
「どういう意味だ、それは!」
デュランはまるで最初は人族が多種族から侵略を受けていたかのようなことを言うアーロゲントを問いただしたが、アーロゲントはただ笑みを浮べながらデュランの背後を指差した。
そのアーロゲントの行動でようやくデュランは何者かが背後へいることに気が付いたが少し遅く、なんとか天晴で防御したが。信じられない力で近くのビルに吹き飛ばされた。
https://kakuyomu.jp/users/kokubyouyamana/news/16817330666675995724
「
仮に貴様が本物の剣神だとしてもこの機神を相手取りながらこの国の破壊は防げまい、もう一度言うぞ――俺様の勝ちだッ!」
「ッ!? ――
デュランは全身を走り抜ける激痛を無視しながら天下無双の詠唱を開始し、転移したかのような速さで目の前に現れたガブリエルの光の刃を天晴で受け流そうとしたが。
力の差がありすぎて無理だと瞬時に理解し、あえて体から力を抜くことでガブリエルの手で遠くへと運んでもらった。
「
それでも再び目の前に現れたガブリエルの連撃をなんとか紙一重で回避し続けたが、最初の一撃の影響で足を取られて体が空中に投げ出された。
とっさに
「ただ
https://kakuyomu.jp/users/kokubyouyamana/news/16818093083880015232
そうして時間を稼いだことでなんとか天下無双の詠唱を終わらせることができたが、それでもなおガブリエルの方が速く先手を取られた。
「界破斬――
しかし普段だったら使うことのできない巨大な界破斬でガブリエルを飲み込み、上空から迫っていた光の柱の前に放り出した。
そして全力の
https://kakuyomu.jp/users/kokubyouyamana/news/16817330666676062374
「クソッタレめ! 完全に押されてる!!」
しかし上空で迎撃することができた光の柱は出力をどんどんと上げてきており、このままだと押し切られかねなかった。
正直アイディール神国には思い入れもクソもないので消滅してもらって構わないが、あんな物が落っこちてきたら間違いなく他の場所にも影響がでる。
それがアリスへ不利益をもたらす可能性があるし、何よりもアイディール神国からそれほど離れていない位置にアリスが眠る荷車があることを考えれば逃げることはできなかった。
「――デュラン! 大丈夫!!」
それでも打開策が思いつかず徐々に押し込まれていたデュランはもう一条の光の柱が地上から伸びたと思えば聞こえてきたアリスの声で
しかしアリスがここにいるのは想定しうる最悪の状況だった。
「なっ、アリス!? こんな危ない場所に何で来たッ!!!」
「――僕がデュランの家族だからだよッ!!! 家族だから心配なのッ!!! 分かりなさいよバカアァッ!!!!」
こうならないためアリスが寝てる中一人で全てを終わらせるのを狙って仕掛けたのに、という思いからつい
返された言葉で一瞬頭が真っ白になり、デュランは
「デュランが僕を危険な所へ行かせたくないのと同じくらい、僕だってデュランのことが心配で心配で
……だから僕を一人にしないで、置いていかないでよぉ」
そしてデュランは静かに涙を流しているアリスのことが視界へ入り、首の
「アリス……ごめんな、俺が間違っていた。アリスのことが大切だったら隠すんじゃなくて守るべきだった。
――だからここからは一緒に闘おう、力を貸してくれアリス!!」
「――デュラン! うん、分かった!!」
思えばあの時ベルメーアでアリスを目の前でさらわれてからずっと焦っていたのかも知れないと、どこか冷静な部分が思うのを感じながらデュランは正直な気持ちをアリスへ伝えた。
そしてアリスと二人で息を合わせて光の柱を少しずつ押し返したが、光の柱の出力は強くなり続けていて押しきることができなかった。
「クソッ、押し返しきれない! どうすればいいんだ!!」
「デュラン! 界破斬であの大っきいのを飲み込めないかな!!」
「いや、無理だ! 界破斬は一時的に空間を斬っているだけだから、相手の攻撃を飲み込み続けることはできない!
――飲み込み続ける? そうか! その手があった!!」
デュランは光の柱を押し返しきれずどうすればいいか悩んでいたが、アリスの言葉で界破斬と嵐流刃を組み合わせれば相手の攻撃飲み込み続けながら上空の衛星をなんとか破壊できるかも知れないと思った。
できるかどうかは分からなかったがアリスが隣にいるのだ、できなくてもやらなければならない!
「――これでどうだァッッッ!!!!」
そうして放った一撃は光の柱を飲み込みながら上空へと昇っていき、最期には衛星を飲み込んで完全に破壊した。
それを見届けたデュランは天下無双をその場で解除し、道路の上に
「アリスが来てくれなければ危なかったかも知れない、ありがとう助かった」
「ふんっ、家族だから助け合うのは当たり前のことだもん! お礼なんかいらない!!」
デュランは心の底からお礼を言ったが、アリスは少しむくれてそう言うとそっぽを向いてしまった。
デュランはそんなアリスのことをとても愛おしく思いながら笑顔で言葉を続けた。
「……そうかお礼に今夜はアリスと二人で新しいプレイをやろうと思ったんだけど、いらないのかぁ。
それじゃあ仕方ない。今夜は天晴に相手してもらおうかな、アリスがよかったんだけどしょうがないなぁ……」
「――! 嘘っ、お礼いる!! だから今日も一緒に寝るの!!!」
「分かった、じゃあ今夜も一緒に寝ような。アリス」
こうして
ちなみにプレイの内容は
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