自由人になる~ダンジョンが出現した世界で~
@kyo2450
第1話 ダンジョンが
202X年元旦。現在は、ちょうど午前0時になったところだった。突然、大きな地震が起こった。普通なら、携帯の防災機能が反応するがそれはなく地震が起こった。3分くらい続いた地震は漸くおさまる。地震中は電気が消えていたが地震が終わると電気は復帰していた。すぐにテレビをつけると原因は不明で震源地もわからずしかも地震は全世界同時に起こっていた。
俺は、特にやることものくテレビを見ていると何故か何処かから風が吹いてきている。窓を確認するが閉まっている。よく感じて見ると押し入れの方から風が吹いてきている。押し入れには漫画本がたくさんはいっていた。俺は、押し入れを開けるとそこにあった漫画本はなく何故か階段がそこにあった。とりあえず降りてみようと思うが何も持たずに降りるのは不安後あったので近くにあった木刀を持って降りることにした。なぜ、自分の部屋に木刀があるのかというと、じいちゃんはもう亡くなっているがじいちゃんが作った物で遠くにあるボタン等を押すのにちょうどよかったので俺の部屋に置いてあったからだ。階段を降りて行くとそこは少し広い空間になっており、その空間の真ん中に俺の腰くらいの高さに直方体の台みたいなのがあったのでそれに触れてみると
「おめでとうございます。あなたは世界で初めてダンジョンに入りました。まずは、ステータスを送られます。次に、世界初のため鑑定のスキルと世界初ダンジョン入りの称号が送られます。」
と、頭の中に声が聞こえてきた。
とりあえずステータスを貰えたようなので俺は、「ステータス」と言ってみると目の前に何か出てきた。何が出てきたのか見てみると…
名前 神月 サイガ
年齢 35
レベル 1
HP 12
MP 10
スキル 鑑定
称号
世界初ダンジョン入り
と書かれていた。とりあえずこれを鑑定してみると
レベル
強さの表示。その人の強さを示す。
HP
その人の生命力。攻撃を受けたり状態異状などの時に減る。この値が0になると死亡する。
MP
魔力量。その人の魔力量を示す。魔力が0になると魔力欠乏症を起こす。
魔力欠乏症
魔力が0になると全身倦怠感や吐き気等を催す。魔力が回復すると症状は収まる。
スキル
その人が持っているスキルを表示する。
鑑定
あらゆる物を鑑定することが出来る。
称号
その人が持っている称号を表示する。
世界初ダンジョン入り
世界で初めてダンジョンに入った人に送られる称号。鑑定のスキルが与えられる。また、レベルアップまでの経験値が半分となりスキルも習得しやすくスキルレベルも上がりやすくなる。
世界ダンジョンが出来てしまったみたいだ。まぁ、大体の予想はついていたのでビックリはしたがそうだよなっと納得してしまう。それにしても、俺が貰った称号っていろんな意味でヤバイな。
とりあえず辺りを見回してみると更に奥に続く道があったので、俺はその道を進んでいくと身長が120センチの緑色の肌をした半裸の奴が歩いていた。まず、鑑定してみると
種族 ゴブリン
レベル 1
HP 8
MP 5
スキル なし
なんと、そいつは異世界ものでは、定番のゴブリンであった。ちょうど俺を背にして歩いていたので俺には気づかなかったがゴブリンが後ろを向いたら獰猛な顔をし涎を垂らしながら手に持っていた棍棒で殴りかかってきた。動きはそんなに早くなく相手は棍棒を上から下に降りおろしてきたので横に避けゴブリンの棍棒は地面に当たったので俺は振り下ろされて棍棒を踏みつけ持っていた木刀で相手の頭をおもいっきり叩きつける。すると、頭が陥没し後ろ向きに倒れる。そのご、体から煙が出て消えてしまった。すると、頭の中に
「おめでとうございます。あなたが世界で初めてダンジョンでモンスターを倒しました。よって以下の称号とスキルが送られます。世界初モンスター討伐の称号とアイテムボックスのスキルが送られます。」
「そして、レベルが1上昇し木刀術を習得しました。」
とアナウンスが流れた。一応確認すると
名前 神月 サイガ
レベル 2
HP 72
MP 70
スキル 鑑定 アイテムボックス 木刀術1
称号
世界初ダンジョン入り
世界初モンスター討伐
アイテムボックス
異空間に物を出し入れすることが出来る。入れるものの上限はないが生きている生物は入れることが出来ない。
木刀術
木刀を使うのが上手くなるスキル。いずれはどんな名剣よりも斬れるようになるかも?
世界初モンスター討伐
世界で初めてモンスターを倒した人に送られる称号。レベルアップ時のステータス上昇率アップ。
ゴブリンが消えた跡から小さな石と棍棒が落ちていた。これを鑑定してみると
魔石
ゴブリンの魔石
棍棒
普通の木で出来た棍棒。
と表示されていた。やっぱり魔石だったみたいなのでアイテムボックスの中に入れておく。棍棒も一応アイテムボックスに入れておく。
そのまま、俺は奥に進んでいくと今度は青いゼリーみたいな奴が居た。これは、と思い鑑定すると
種族 スライム
レベル 1
HP 5
MP 1
スキル 物理耐性1 酸弾1
物理耐性
物理攻撃に対して耐性を持つ。
酸弾
自分の中で酸を作り出しその酸を吐き出して攻撃する。
異世界定番のスライムであった。とりあえず、倒そうと木刀を上から叩くとプルんといって木刀が跳ね返されたが、最初の時よりも明らかに振りやすくなっており、これがスキルの効果。どうやら、物理耐性の効果が発動しているようであった。これなら、ゴブリンの方が楽だった気がする。とりあえず鑑定をしてみると
種族 スライム
レベル 1
HP 3
MP 1
スキル 物理耐性1 酸弾1
どうやら俺の攻撃はスライムのHPを2しかダメージを与えられていなかった。とりあえずスライムの酸弾に注意しながらあと2回攻撃を仕掛けスライムを倒す。スライムは酸を出す前にプルプルと震えるため攻撃は回避しやすかった。
更に奥に進んでいくと、3匹の青いスライムが緑色のスライムを囲って攻撃をしているような風景に差し掛かった。何か緑のスライムが可愛そうになり青いスライムを一匹ずつ倒していく。三匹を倒し終えると
「レベルが1上昇し、木刀術も1上昇しました。」
ステータスを確認していると緑色のスライムが俺の方を見ているようだったのでちょうどポケットに入っていたチョコレートをあげてみると、はじめは警戒していたが俺が少し割って食べてみるとスライムも食べ始めた。食べ終わるのをみて先に行こうとすると何故か俺の後ろをついて来ようとしており、置いていかないでとプルプルと震えているような感じがしたので俺はスライムに触れて
「ごめんな。連れていけないんだよ。」
そうスライムに言ったところ
「スキル、テイムを取得しました。目の前にテイム可能なモンスターがいますがテイムしますか?」
何故かスライムからキラキラした目線をしてきている感じがする。
「わかったよ。」
「ベビースライムをテイムしました。」
「ベビースライム???」
鑑定を使うと
種族 ベビースライム
レベル 1
HP 3
MP 1
スキル 物理耐性1 酸弾1
称号
神月サイガの従魔
神月サイガの従魔
神月サイガがテイムしたモンスター。主人の称号と同じ効果を得られる。
テイムをすると嬉しそうにプルプルしており、俺の足元から体を這い上がってきて、頭の上に位置する。
「お前、そこがいいのか?」
プルプルして「そうだっ」て言っているようだ。これも、テイムのスキルのお陰だろうか。そう言えばまだ名前を付けてなかったな。何が言いかな。緑色のスライムだから、緑を英語にしてグリーンの「ぐ」とスライムの「ら」と「む」をとって「グラム」だ。
「なぁ、名前なんだけどグラムってどうだ?」
プルプルと「肯定」と言っている。
「グラム、じゃあ、落ちないようにしっかり捕まっとけよ。あと、敵が来たら酸弾を遣うんだぞ」
「了解」とプルプルふるえている。俺はそのまま奥を目指して進んでいく。
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