第4話 グラムの魔法と指輪
さて、俺はまた、ダンジョンに入る。今回は雷魔法を使いながらダンジョンを行く。まだ、雷としての威力はないがその後に麻痺を起こし行動不能となってしまうためゴブリンを倒しやすくなった。また、今は1回の魔法にかかるMPは2であり、消費魔力は少なく使い勝手がいい。そんなことをしているとボス部屋に着いた。俺は扉を開け中にはいるとまた、ゴブリン3体とボブゴブリン1体が出てきた。またか、と思い戦う。ゴブリン3体が走って迫ってくるがグラムが酸弾を浴びせるとゴブリンを倒せていた。それを見て、起こったボブゴブリンは俺に飛びかかり棍棒を振り下ろしてきたが、俺は、それを受け止め拮抗することなく弾き飛ばし木刀で連撃を喰らわせるとボブゴブリンは動かなくなり消えていった。魔石を回収し、アイテムボックスにしまう。すると、また、宝箱が出現する。宝箱の中身を開けてみると棍棒が2つ入っていた。
「これが、普通に攻略した報酬か」
初回が良すぎたために今回の報酬は全く良くなかったがアイテムボックスに入れる。俺は、次の階層に進む。進んでいると今回はゴブリンが2匹一緒にいた。この階層から複数の敵が出現するのか。
種族 ゴブリン
レベル 2
HP 17
MP 9
スキル 棍棒術1
1階層のゴブリンより明らかに強いが俺は雷魔法を使い相手を麻痺させてから倒していたのでそれほど苦労はしなかった。だが、このまま、安全策ばかりしていたら不味いと思うので2回に1回はきちんと戦闘をするようにしていた。たが、戦闘と言うよりも殆ど一方的に終わってしまった。さて、なんだかんだ戦闘をしていると目の前にはまた大きな扉があった。ここまで、2時間かかっておりレベルもアップしていた。
名前 神月 サイガ
レベル 10
HP 540
MP 510
スキル 鑑定 アイテムボックス 木刀術4 テイム3 気配遮断3 雷魔法2 魔力操作1
称号 世界初ダンジョン入り 世界初ダンジョンモンスター討伐 世界初フロアボス討伐
種族 スライム
名前 グラム
レベル 5
HP 100
MP 90
スキル 物理耐性3 酸弾4
称号 神月サイガの従魔
雷魔法
雷の魔法を使えるようになる。
魔力操作
体内にある魔力を操作出来るようになる。
グラムも順調に強くなっていた。この階層のゴブリンは前の階層のゴブリンよりも強いのに酸弾の一撃で倒していた。あと、俺はダンジョンに入ってから雷魔法を使い続けたのでレベルが1つ上がっており新たに魔力操作のスキルも入手していた。ただ、1つ不思議なことがある。雷魔法ば2に上昇したのに威力が殆ど変わっていないとと言うことである。まぁ、これは、レベルが3に上がったときに同じような威力だったときに考えようと思う。
問題は、目の前の扉を開けるかということだ。前回は、ここで開けてしまいボスモンスターを倒すのに少し苦労した。ここはしっかりとレベルを上げてから挑んだ方が確実であるので俺はレベリングを行うことにする。それに、まだ、この階層を全部見て回った訳ではないので行こうと思う。因みに、ダンジョンに入ると自分が通ってきた道がマップみたいに分かるようになっていた。それで、俺がまだ通ってない道に行きモンスターと戦闘を繰り返していると目の前の通路の先に宝箱があった。そこは、大きい広場になっており入り口から1番遠い位置に宝箱が置いてあった。
「これって、どう考えても罠だろ。」
おそらく、何らかの罠が設置されていると思われるが目の前の宝箱を開けたいという衝動には勝てないので俺は、罠を気を付けながら進んでいたが、足元でガゴンと何かを踏み抜いた感じがした。
「これって、どう考えても罠に引っ掛かっただろ………」
「スキル罠感知取得しました。」
「もう少し早く取得しろーーー!」
一人で突っ込んでしまった。
名前 神月 サイガ
レベル 11
HP 600
MP 580
スキル 鑑定 アイテムボックス 木刀術4 テイム3 気配遮断3 雷魔法2 魔力操作1 罠感知1
称号 世界初ダンジョン入り 世界初ダンジョンモンスター討伐 世界初フロアボス討伐
罠感知
仕掛けられている罠を見つけやすくする。
罠は、目の前にモンスターがたくさん出てきた。これは、所謂モンスターハウスってやつじゃん。敵はゴブリンが50体位出現していた。もうこれはやるしかないと思い
「グラム、頭から離れて攻撃しまくれ!!」
『ご主人、わかったの!!』
グラムは俺の頭から降りやる気を見せている
「じゃあ、俺は右から行くからグラムは左から頼むな。じゃあ、行くぞ!!」
『いくのーー!!』
俺達は2手に別れて攻撃を開始する。グラムは、酸弾を放ちゴブリンを倒していく。俺は、はじめは雷魔法を連続で使い先頭の10匹程度を麻痺させてから木刀で斬りつける。10匹を倒したところですぐに次が来ていたので今度は魔法を使う暇がないので木刀で戦う。最初の頃より相手の動きが見えるようになっているのでゴブリンの攻撃を喰らうことなく倒していけていた。ちょうど20匹倒したところでゴブリンからの攻撃がなくなったと思ったら俺に向かって何かが飛んできたので反射的に避けてしまった。
『ご主人、ごめんなの~~』
「もしかして、今のグラムの酸弾か?」
『そうなの~~』
危なかったー。ゴブリンを一撃で倒せる酸弾なんて喰らったらどうなるか分かったもんじゃない。避けれた俺、良くやった、と誉めてやりたい。
「グラム、次からは気を付けてくれよ。」
『はいなのー』
少し落ち込み気味にしょぼんとしている。
「別に怒ってないよ。グラムは良くやったよ。」
『ホントにおこってないの?』
「怒ってないよ。」
『ご主人~~』
と、俺の胸に飛び込んで来たので撫でてやると嬉しそうにしている。
名前 神月 サイガ
レベル 14
HP 790
MP 750
スキル 鑑定 アイテムボックス 木刀術5 テイム3 気配遮断3 雷魔法2 魔力操作1 罠感知1
称号 世界初ダンジョン入り 世界初ダンジョンモンスター討伐 世界初フロアボス討伐
種族 スライム
名前 グラム
レベル 10
HP 210
MP 150
スキル 物理耐性3 酸弾5
称号 神月サイガの従魔
おっ、意外とレベルも上がったな。あとは、目の前にある宝箱を開けるだけである。とりあえず、まだ、レベル1だが罠感知は反応していないので俺は宝箱を開けてみると何とスキルの書が2つ入っていた。俺は、スキルの書を手に取り中身の確認を行う。1つは水魔法もう1つは隠蔽のスキルだった。スキルの書か2つあるのに俺だけ使うのは気が引けるがグラムにスキルの書なんて使えるのかな?まぁ、試しにやってみようと思う。
「なぁ、グラム、魔法使ってみたくないか?」
『やってみたいの』
「じゃあ、これ使えるか?」
俺は、スキルの書の水魔法をグラムに使わせてみる。すると、スキルの書は消えてなくなってしまった。
種族 スライム
名前 グラム
レベル 10
HP 210
MP 150
スキル 物理耐性3 酸弾5 水魔法1
称号 神月サイガの従魔
水魔法
水魔法が使えるようになる。
なんと、グラムが魔法を覚えることが出来ていた。残りの隠蔽は俺が使うとする。もし、これが俺が思っているものならこれから俺にとってはとても必要なスキルである。
隠蔽
任意のスキルを隠蔽することが出来る。
やっぱり俺が思っていたスキルであった。おそらく、これから先、ステータスを開かなければならない時にこれがあれば見られたくないスキルとかを見せなくても良くなる。
この場所で、この階層は全部回ってしまった。でも、予定外にモンスターハウスでモンスターをたくさん倒すことによりレベルも上がったことだし今からこの階層のボス部屋に行こうと思う。
さて、ボス部屋の前まで来たので俺は扉を開ける。ボスは前の階層と同じゴブリンが3匹にボブゴブリンが1匹である。
種族 ゴブリン
レベル 8
HP 80
MP 40
スキル 棍棒術1
種族 ボブゴブリン
レベル 8
HP 210
MP 130
スキル 棍棒術2
で、前の階層より強くなっている。が、それは、俺とグラムも同じことであった。
「グラム、お前は、ゴブリン3匹頼めるか?俺は、後ろの奴をやる!!」
『わかったの~。がんばるの!!』
俺とグラムは2手に分かれグラムがゴブリンのヘイトを集めるように3匹に水魔法を使用している。グラムの今の水魔法はまだ攻撃が出来るほど威力は高くないが、水をかけられたようになり、また、相手がスライムでおちょくるようにポヨンポヨンと跳ねているのだからゴブリンにとっても怒りが込み上げてきたのだろう3匹はグラムに向かって行った。まぁ、その後、グラムが酸弾を射ちまくって一撃も喰らうことのか倒していた。
俺は、その間にボブゴブリンの所に行く。すると、ボブゴブリンはにやっと笑ったが俺は雷魔法を放つとボブゴブリンは一瞬痺れたがすぐにもとに戻るがその一瞬の間に俺はボブゴブリンの懐に入り首をはねる。ボブゴブリンは倒れ、ボブゴブリンは消えていった。宝箱が出現したので、俺は宝箱を開ける。中身は指輪が1つだけ入っていた。
「これ1個だけか……」
少し残念だと思い鑑定をしてみると
転移指輪
今まで行ったことのある階層に転移することが出来る。ダンジョン内でのみしよう可能。
残念かと思いきやめちゃくちゃ良いものだった。取りあえず3階層に降りてから転移の指輪で1階層に転移してみる。俺は当たりを見回すと家に上がる階段の前に立っていた。
「ヤバッ、これめちゃくちゃ便利だ」
とても良いものを入手した。
そろそろ時間も夕方遅刻なって来たので今日の探索はこれでやめようと思う。俺は、自室から出て、親に気づかれないように裏口から外に出る。まぁ、念のため気配遮断を使ってはいる。そして、玄関から何食わぬ顔で
「ただいま」
と言って、玄関をくぐる。
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