第3話 初めての宝箱
さて、色々終わったところで宝箱を開けてみようかな。なんでも世界初のフロアボス討伐の特別ボーナスがあるらしいから楽しみではある。
「さて、何が入ってるかな?」
俺は、宝箱を開けてみる。すると、宝箱の中は光輝いていてなにも見えなかったのでとりあえず光の中に手を突っ込んでみる。何かが触れ掴んで取り出すと光輝いてい玉である。次に出てきたのも光の玉であった。そして、巻物が出て、次は片手では出せなかったので両手で掴み宝箱から出してみるとテントだった。テントを出したら宝箱の光は失くなっていき空っぽの宝箱がそこにはあった。
「ってか、宝箱の中に何であんなに大きなテントが入るんだ?」
1人で突っ込んでみる。まぁ、それはダンジョンだからと言うことで置いておくとして、何が特別ボーナスなんだろう?1つずつ鑑定していくか。まずは、
魔法のテント
テントの中は拡張されており見た目以上の広さがある。また、テントには結界が施されており魔物を寄り付かせない効果がある。
スキルの書
雷魔法を覚えられる。
武器の玉
武器の玉は武器に触れさせることでその武器が進化をする。
防具の玉
衣類や鎧等に触れさせることによりそれらを進化させることが出来る。
まず、魔法のテントは当たりだな。ダンジョン内で過ごすことになればストレスがかかるがこれがあれば快適な睡眠が出来る。そして、スキルの書は早速使って雷魔法を覚える。そして、とりあえず防具の玉は置いておくとしてアイテムボックスに入れる。武器の玉は、ちょうど木刀を持っているので使おうと思う。この木刀は大切な物だし(まぁ、モンスター倒すのに使っちゃったけど………)俺が、木刀術なんてスキルを習得したのも何かの縁だと思うし、そのスキルの鑑定欄も少し気になるしな。ということで、武器の玉を木刀に近づけると武器の玉は木刀の中に消えていってしまった。すると、木刀が一瞬光ってなんと新品のように綺麗になっていた。
名前 木刀
スキル 破壊不可 成長
破壊不可
どんなに乱暴に扱っても壊れることはない。
成長
この武器を使い続けることにより武器が成長していく。
何かすごいことになったな。やっぱり特別ボーナスは半端ないな。ってことは防具も同じようになるのかな?まぁ、そこは試してみたらいいかな。
「じゃあ、そろそろ眠いから帰るか?」
『どこに帰るの~?』
「あぁ、俺んちだよ」
『グラムも行っていいの?』
「当たり前だろ。グラムは俺の従魔なんだからさ。」
『わーいなの!』
俺は、来た扉を出て、家に戻る。その際、ゴブリンやスライムに出会ったので全部倒す。レベルが上がったせいか相手の動きが止まって見えるようになり簡単に倒せた。グラムも1人で倒してみたいと言うので見守ると、スライムは酸弾一撃で倒せており、ゴブリンも一撃あるいは2撃目で倒せている。そして、雷魔法も敵に使ってみたが、まだ、レベルが1なので大した威力は出なかった。ここは、もっと試しうちをしないとわからないが今日はやめておく。最後に、1番のビックリしたのがゴブリンと戦ったときに木刀で倒したのだが普通なら撲殺になるはずがなんと剣で斬ったように斬れているのだ。これにはビックリしてしまった。
やっと入り口にたどり着き部屋に戻る。部屋の時計をみると現在は午前2時であったので俺は2時間位ダンジョンにいたことになる。そんなことよりもう眠いから寝るとしよう。その前に、汗をかいたから風呂に行こうと思う。
「グラム、俺は今から風呂に行くけどお前はどうする?」
『ご主人がいくならいくの~』
と、風呂に付いてきて一緒に入った。
『ご主人、きもちいいの~』
グラムは、お風呂を気に入ってくれたみたいだ。さて、風呂に入ったことだしもう寝よう。布団にはいるとグラムがどうしたらいいかわからないようにしていたので手招きをして一緒に布団には入り就寝をする。
翌朝、と言っても同じ日なのだが……今日は1月1日で仕事は休みである。と言っても俺は、医療系の仕事をしていると言ったが実は看護師なのである。だから、休みは不定期である。俺的には、元旦から仕事はしたくないので希望で休みを貰っている。まぁ、この日に休みの希望が集中するようなら俺は辞退するのだが特に今回はそんなこともなく休みを貰えることができた。そして、うちは親戚とかが集まることはなく、母親の両親も亡くなっているため、行くこともない。ので、俺は今日は暇なのである。と言うことはダンジョンの攻略を進めようと思う。その前に、地震の事を調べてみようと思う。ネットニュースなどは、原因不明となっており、色々なところに穴が出来ているため、中には入らないように、と書かれていた。恐らく、ダンジョンであろうと思う。
とりあえずご飯を食べてからにしよう。でも、自分で何か作るのは面倒なのでここはシンプルにたまごかけご飯でいいか。俺は、茶碗にご飯を入れそこに卵を落としてかき混ぜ醤油を適量入れる。その上に、ふりかけをかけて食べる。ふりかけが意外と合う。話がそれたが食べようとしたとき
『ご主人、おなかへったの』
「あー、ごめんごめん。グラムのことすっかり忘れてたよ。それで、グラムってなに食べるの?」
『なんでも???』
「何で、?が付くんだよ!じゃあ、これ食べてみるか?」
俺はさっき作ったたまごかけご飯をグラムの前に差し出すと
『わーいなの!』
茶碗ごと体内に入れてしまいみるみるうちに溶けてなくなってしまった。
「なぁグラム。美味しかったか?」
『おいしかったの』
「そうか、それならいいが、次回から茶碗や皿は食べなくていいからな」
俺は、茶碗や皿がどういったものなのかグラムの目の前に出す。
『わかったの』
何とかグラムが理解してくれて良かったな。もう一度たまごかけご飯を作り食べる。
ご飯を食べ終わりダンジョンに出掛けようと思うがまずは、衣服を選んで防具の玉を使おうと思う。鎧なんて持ってないし材料もなく作り方もわからない。なので消去法で衣類となった。と言っても着なれたジーパンとちょっと柄の入ったロンティーにしようと思う。その2つに防具の玉を触れさせると玉は衣類に吸い込まれていきなくなった。
名前 ロンティー
スキル 破壊不可 サイズ補正 温度調整 進化 物理耐性1 魔法耐性1
名前 ジーパン
スキル 破壊不可 サイズ補正 温度調整 進化 物理耐性1 魔法耐性1
サイズ補正
その体にあったサイズになる。
温度調整
外気温に関係なく温度を保つことことが出来る。
魔法耐性
魔法攻撃に対して耐性を持つ。
なんか、こっちも色々とヤバイことになってるな。まぁ今さら考えても仕方ないけど。あと、親には一応出掛けたことにしとかないと面倒臭いことが起こりそうだから言っておこう。
両親は、今で正月番組を見ていた。
「明けましておめでとう。今年もよろしく。」
「「明けましておめでとう。」」
「俺、今から出掛けてくるから…」
「どこに行くの?」
「初詣」
「じゃあ、気をつけて行ってらっしゃい。」
「気をつけて行けよ。」
「わかったよ。じゃあ、行ってくる。」
俺は玄関を出て、裏口からこっそり帰り両親に見つからないように自分の部屋に行く。すると、グラムが俺に飛びついて来た。
『ご主人、さみしかったの』
「少しはなれただけだろ。まぁ、いいか。じゃあ、ダンジョンに行くぞ。」
『わかったの。』
なんだかんだ言ってもまだ、子供なのかな。俺は、グラムを連れてダンジョンに入る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます