第2話 神月サイガ

さて、まだ、俺自身の事を話していなかった。俺は、神月サイガ。35歳で独身で医療従事者である。住んでいるのは地方の街であり、両親と一緒に暮らしている。


俺は、そのままダンジョンの奥に進んで行くとまた、ゴブリンがいた。俺を見つけたゴブリンが襲いかかってきた。ゴブリンは持っている棍棒を振り下ろしてきたので俺は木刀で受け止める。そこで、グラムが酸弾を使う。ゴブリンが怯んだので俺は頭部に木刀を振り下ろし止めをさす。ゴブリンは、魔石となったので、魔石を回収してアイテムボックスに入れる。


「グラムのレベルが2レベル上がりました。」


種族 ベビースライム

名前 グラム

レベル 3

HP 9

MP 3

スキル 物理耐性1 酸弾1

称号 神月サイガの従魔


何かスライムよりも強くなってないか?まぁ気にしてもわからないものは仕方ない。俺はとりあえず先を進む。その後も何度かゴブリンと戦闘を行い俺もグラムもレベルが上がったが分かったことが1つある。それは、戦闘はどちらかが倒せば相手にダメージを与えていなくても経験値が入手できると言うことだ。たまたま、ゴブリンが後ろを向いて歩いていたので俺は敵に気づかれることのないように気配を殺して近づき一撃でゴブリンを倒したときもグラムのレベルが上がったことから分かったことだ。その時に


「気配遮断のスキルを獲得しました。」


と、頭の中に声が響いた。


気配遮断

自分の気配を消すことが出来る。


これで、敵に悟られることなく近づくことが出来るようになった。


名前 神月 サイガ

レベル 6

HP 300

MP 290

スキル 鑑定 アイテムボックス 木刀術3 テイム2 気配遮断2

称号 世界初ダンジョン入り 世界初ダンジョンモンスター討伐


種族 ベビースライム

名前 グラム

レベル 9

HP 30

MP 9

スキル 物理耐性2 酸弾3

称号 神月サイガの従魔


俺は今、大きな扉の前に居る。恐らくこの階層のボスがこの先に居ると考えられる。俺は扉を開け中に入る。すると、ゴブリンが3匹とその後ろに少し大きなゴブリンがいた。鑑定すると


種族 ゴブリン

レベル 5

HP 50

MP 25

スキル


種族 ボブゴブリン

レベル 6

HP 180

MP 100

スキル 棍棒術2


ちょっとヤバイかもしれないな。でも、後ろの扉はもう閉まって開きそうにないので覚悟を決めて戦うしたかない。そう思っているとゴブリン3匹とが俺に向かい走り出していた。そして俺の前に来ると3匹が同時にジャンプをし棍棒を振り下ろしてくるが、俺は後ろに飛び退き何とか棍棒をかわす。


「グラム、ゴブリンに酸弾を頼む」


すると、グラムが3匹に向かって酸弾を当て意識を反らしたところで気配遮断のスキルを使い気配を消してゴブリンの後ろから後頭部目掛け木刀を振り下ろし見事命中する。今までは、これで倒せていたがまだ倒れず踏みとどまっているので振り下ろした木刀を横に構えゴブリンの胴を薙ぐ。すると、ゴブリンは一回転して倒れそこから動かなくなり死体は消えていった。やっと1匹倒したのでこのままいけるかと思っていたがここで、ボブゴブリンが、


「くギャーーー!!」


と、雄叫びをあげ俺の方に走ってくる。ゴブリンより動きは早く棍棒を振り下ろしてきたので俺は木刀で受け止める。俺とボブゴブリンはそこで拮抗する。すると、2匹のゴブリンが動きのとれない俺に向かって来る。


「グラム、ゴブリンを近寄らせるな!!」


プルプル震えて「了解」と言っており、ゴブリンに向け酸弾を放っている。酸弾を浴びたゴブリンは煙をあげながら「グキャグキャ」言っている。恐らく酸で皮膚が溶けて痛がっていると思われる。これで少し邪魔が入らなくなったので、ボブゴブリンに集中する。とりあえず棍棒を弾き飛ばし俺は木刀で胴を薙ぐボブゴブリンはもう一度棍棒を振り下ろす。俺は途中で止められないため棍棒が直撃する覚悟で攻撃をする。先に俺の攻撃が当たりボブゴブリンは体制を崩すがボブゴブリンも意地があるのか体制を崩されながら棍棒を振り切った。威力は押さえられているが俺の頭部に直撃する。ボブゴブリンは後ろに下がる。俺は、ボブゴブリンの攻撃を受けたはずだが何故かダメージはほとんどなかった。そう言えば、頭の上にグラムが居たのを忘れており、俺は、あわててグラムに確認をする。


「グラム、大丈夫か?」


プルプル震えて「大丈夫」と言っている。


種族 ベビースライム

名前 グラム

レベル 9

HP 25

MP 9 

スキル 物理耐性2 酸弾3

称号 神月サイガの従魔


となっていた。どうやら物理耐性のスキルで攻撃が効かなかったようである。よかった無事で。とりあえずボブゴブリンは後退したのでその間に怯んでいるゴブリンに向けて攻撃をする。とりあえず、ボブゴブリンが下がっている間にゴブリンだけでも片付けられればこっちが優勢になるので木刀で2匹を思いっきり叩きつけ、ゴブリンを倒す。そして、あとはボブゴブリンを倒すだけである。今回は俺からボブゴブリンに攻撃を仕掛けるがその前にグラムにお願いをする。


「グラム、俺とアイツが鍔迫り合いをしてるときにアイツの顔に酸弾を頼む。あと、隙があったら酸弾射っていいぞ。」


すると、プルプル震えて「了解」と言っている。


「頼んだぞ。じゃあ、行くぞ。」


俺はボブゴブリンに向かって走りだし俺は木刀を振り下ろすと案の定敵は木刀を棍棒で受け止める。すると、グラムがボブゴブリンの顔に向けて酸弾を放つと見事顔に命中し


「グギャーー」


そう声を上げ、棍棒を手放し両手で顔を押さえている。なので、気配遮断で気配を消し後ろに回り後頭部を木刀で攻撃をする。すると、ボブゴブリンは裏拳をしてきたので俺は、後ろに飛び退き拳をかわす。まだ、ボブゴブリンは目が見えていないらしく今度は正面に回り前から頭目掛け木刀を振り下ろす。すると、ボブゴブリンは後ろめりに倒れ動かなくなった。様子を見ていると体が崩れはじめ魔石のみが残った。


「世界で初めてフロアボスを倒しました。称号と特別ボーナスを差し上げます。」


「レベルが2上がりました。木刀術と気配遮断、テイムが1上がりました。」


すると、目の前にというか上の方が光っていた。もしかしてと思いグラムを頭下ろしてみると光輝いていた。光はすぐに消えた。グラムを鑑定すると


種族 スライム

レベル 1

HP 40

MP 20

スキル 物理耐性3 酸弾4

称号

神月サイガの従魔


なんとグラムがベビースライムからスライムに進化していた。あの光は進化するための光だったのか。


「すごいぞ。良かったな。」


『ご主人、ありがとうなの。』


「グラム、喋れるようになったのか?」


『喋れるようになったんじゃないの。多分、ご主人とだけなの。』


「ってことは、念話みたいなもんか?」


『多分そうなの。』


名前 神月 サイガ

レベル 8

HP 420

MP 390

スキル 鑑定 アイテムボックス 木刀術4 テイム3 気配遮断3

称号

世界初ダンジョン入り


世界初ダンジョンモンスター討伐

世界初フロアボス討伐


世界初フロアボス討伐

レアドロップ、宝箱のレアアイテム率上昇。


なるほどテイムが上がったおかげとグラムが進化したせいかな。まぁ、何にしろグラムと話が出来るようになって良かったな。さて、今まで無視していたがモンスターを倒したアナウンスがあった時に宝箱が出現していた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る