概要
傷だらけの少女が、沢山の「しあわせ」を拾う物語
聖女・セシルは、2度の追放を経験した。
1度目は、 “大聖女の禁忌の子”として、教会から。2度目は、他の聖女に嫌がらせをしたという無実の罪のために、王宮から。
大聖女の力を受け継いだセシルは、膨大な聖魔力量を持っており、教会でも王宮でも利用され尽くした。求められてきた過剰労働と、容赦のない差別から、ボロボロになってしまったセシル。救いの手を伸ばしたのは、麗しの辺境伯・アルベールだった。セシルは、「聖女の力を借りる代わりに、守ってくれる」という彼の契約結婚を受け入れることに。
「欲しいものはないか?困っていることは?」「ありません。大丈夫ですから、心配しないでください」「結婚しているんだ。心配くらいさせてくれ」「だ、大丈夫ですって!」
これは契約結婚である。そう伝えられたはずなの
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