レベル2

第9話 ゲーム解説


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 これから『神領』の紹介動画を見てもらいます。それではどうぞ!


『この世は魔と妖、獣と異形が入り乱れ、人々は混沌の中を生きていた。窮地に喘ぐ人々を憐れんだ神は人間に神の力を授けた。神から授かった『神力』により統治された国々を人はこう呼ぶ。『神領』と……。


忠誠と騎士の国『ローブ王国』。

腐敗した騎士の剣は混乱する国を救えるのだろうか?


貿易と天人の国『ほう国』。

国を護る天女達はなぜ外敵をほふらないのか?


科学と技士の国『バラル帝国』。

技術の結晶である叡知の塔は傲慢さ故に国を落とす。


多種と獣人の国『スーガ連合国』。

最も調和を重んじたこの国はなぜ災禍に見舞われたのか?


統制と異形の国『スヴャーシ共和国』。

異形の暴走は国家を燃やし尽くしても鎮まらなかった。


慈愛と信徒の国『シャローム神聖国』。

神に裁かれた国はそれでも神を恨まなかった。


平等と博愛の象徴である『神』はなぜ魔物の跋扈ばっこを許すのか?本当の『平等』をそなたはこの旅で知るだろう……』


 かっけーぇぇぇ!これ超重要PVだから保存して毎日見てほしい!あと、カインの紹介動画もエロカッコいいから見てみて!


 この世界の人々は神から授かった『神力』を生まれつき持っている。彼らはその力を使って生活し、外敵を排除し、国を護っていた。500年前に魔族が滅び、平穏を保っていた国々だったが、30年前に魔族が復活。魔物の襲来により惨劇が起こり、各国は対処に追われている状況であった。


 ここまでが世界観の説明である。主人公は各国を巡り魔物復活の謎と神力の真実を探っているのだった。最初に訪れる国は『ローブ王国』。中世のフランスをモチーフとした騎士の国でチュートリアルのような場所でもある。


 ローブ王国は3つの勢力が国を統治している。王公貴族、教会、騎士団だ。魔族が復活するまで教会も騎士団もお飾りのような役職であったが、魔物が周辺を彷徨くようになってから、変化と改革を迫られている。

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