逢魔が時に潜る

元勇者であるものの、ヤケになっていたこともあって大きなブランクのあるおじさんのレイリー。
行方不明になった娘の捜索のために、再パーティーを組んで閉鎖域の攻略を目指します。
惹き込まれる文章と巧みな状況説明に、作者様の素晴らしい技術が窺えます。
冒険ファンタジー小説がお好きな方、ぜひご一読くださいませ。

本作は魔法の存在する異世界を舞台として、かつて迷宮を制覇して勇者と呼ばれた主人公の再起の物語です。

別の異世界に侵食され、閉鎖域と呼ばれるダンジョンが点在する世界。慎重派であった主人公をその一つを攻略しますが、妻をはじめとする仲間たちをすべて失い、自暴自棄の生活を送っていました。
しかし、聖女となった一人娘が閉鎖域で消息を絶ったことから、彼は父親として再起を果たすことを誓うのでした。

王道のようで王道でない、しかし脈々と受け継がれたハイファンタジーの系譜を感じさせる作品です。

大切な人達を失い、引きこもっていた元勇者。行方不明になってしまった娘を救うために立ち上がります。
大きなブランクに負けず、また娘に会う事はできるのか？

しっかり改行してあったので、とても読みやすかったです。

読めばきっと、元勇者を応援したくなると思います。

主人公は失意の内に引きこもった中年の勇者。ある日、彼の元へある知らせが入る。
「娘が行方不明になった」と。

勇者は娘を探すため、再び立ち上がると決意した。

個性的な面々を束ねる内に、彼は自らを振り返り情熱を鼓舞し再生の道を進んでいく。新たな仲間と共に。
このパーティーが構築される場面が主人公の移りゆく心情と共に丁寧に描かれ、読む者の心を熱くさせます。

さあ、物語は核心へと向かい始めました。娘が姿を消した事実とそこに絡む謎。大いなる敵に勇者達は立ち向かって行きます。

胸を打つおじさん勇者と仲間達の奮闘をリアルタイムで読んで欲しい！

パーティーができるまでを綿密に追った作品です。

これからも追って拝読したいので、レビューの続きは後程させていただきます。

是非、ご一読ください。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（154文字）

物語のテンポが良くてどんどん読める！
情景が目に浮かぶような物語！