概要
君に好きと言われた、俺は嘔吐した
俺は、ずっと色々な事を取り繕って生きてきた。
どこまでもエゴイストな自分の本性が、誰にもバレないように。
そんな俺の恋路など、上手くいく筈も無い。しかし、これ程までの仕打ちを受ける必要はあるのだろうか?
好きな人が、肉塊になっている。
肉塊が、好きな人の声で、自分がその人だと名乗っている。
……俺が好きだったのは、彼女の何処だ?
どこまでもエゴイストな自分の本性が、誰にもバレないように。
そんな俺の恋路など、上手くいく筈も無い。しかし、これ程までの仕打ちを受ける必要はあるのだろうか?
好きな人が、肉塊になっている。
肉塊が、好きな人の声で、自分がその人だと名乗っている。
……俺が好きだったのは、彼女の何処だ?
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!この衝撃を受け切れるか。腐臭と怪奇に満ちた、唯一無二の鬱屈青春恋愛劇。
本心を取り繕って生きて来た男子高校生、白石。彼はそんな自分を嫌悪しながらも、好きになった女の子、府川に告白する。府川とは、嘘塗れの自分などとは懸け離れた存在であると分かった上での告白だったが、振られてしまい消沈する。
悲しみに暮れる彼へ府川は姿を現すが、腐臭を放つ、気味の悪い肉塊になっていた。
その形に彼女の面影は無く、その悍ましい姿の描写には、一切の容赦が無い。ただ生々しく、化け物としか表しようの無い醜悪な姿が浮かび上がって来る。それでも内面は、府川そのもののままなのだ。
外見だけが肉塊と化してしまった府川を前に、白石は混乱する。彼女の何を根拠に、自分とは府川を好きになったの…続きを読む