概要
滅亡の魔性は、心優しい女性(ひと)だった
「あなたは一族を滅ぼす者を産むと予言された、いわば『滅亡の母』なのです」
唯真は突然、常識では説明が付かない方法で命を狙われる。
救ってくれたのは、先日ナンパしてきた男前、御乙神織哉だった。
古代から続く霊能術家・御乙神家を滅ぼす者を生むと予言された唯真を巡り、御乙神一族の宗家と分家が意見を対立させていた。
一族の長である御乙神輝明とその弟・織哉は、唯真を生かし『現在』を変えることで『未来』を変えようとしていた。
けれど分家達は、表向きは宗主の方針に従いつつも、次々と唯真の抹殺を企てる。
正に異次元の争いに巻き込まれた唯真は、戸惑い反発しながらも、自分を守ろうと奮闘する織哉達に、次第に心を開いていく……。
唯真は突然、常識では説明が付かない方法で命を狙われる。
救ってくれたのは、先日ナンパしてきた男前、御乙神織哉だった。
古代から続く霊能術家・御乙神家を滅ぼす者を生むと予言された唯真を巡り、御乙神一族の宗家と分家が意見を対立させていた。
一族の長である御乙神輝明とその弟・織哉は、唯真を生かし『現在』を変えることで『未来』を変えようとしていた。
けれど分家達は、表向きは宗主の方針に従いつつも、次々と唯真の抹殺を企てる。
正に異次元の争いに巻き込まれた唯真は、戸惑い反発しながらも、自分を守ろうと奮闘する織哉達に、次第に心を開いていく……。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!予言の成就を阻止せんとする一族と運命に翻弄される〝滅亡の母〟
昨今流行りの転生や悪役令嬢、チートものには食指が動かず、別のなにかドキドキしそうなものを読みたいなあと探していて見つけた作品です。
導入はゆるやかに世界観が描かれます。初めの事件が起こった後もしばらくは混乱する主人公に寄り添うように場面は徐々に変わります。好みは分かれるかもしれませんが、自分は彼女らの状況をしっかり把握できたので特に冗長だとは思いませんでした。
カテゴリとしては現代恋愛ファンタジーですが、物語は濃厚な恋模様を追うのではなく、登場人物それぞれの心情や思惑が丹念に綴られ半ば群像劇のように展開してゆきます。丁寧かつ読みやすいのでひとりひとりに感情移入もしやすかったです。
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