概要
天国と地獄の観察。
清々しい空気が辺りを包み込んでいる早春の朝。まだ7時前のこの時間は、熱いコーヒーとこんがり焼けたトーストの朝食と共に、ラジオでニュースを聞くのが朝の日課だ。テレビは情報量が多くて、無駄も多い。だからラジオが最適だと思っている。
『ビー、ガガガー』
だが今朝のラジオは何か様子がおかしかった。ビー、ガーというノイズが聴こえるばかりで、お調子者のキャスターの声が全く流れてこないのだ。もしかして昨日部屋の掃除をした時にラジオを落としたんで壊してしまったのだろうか? いや、落とした後に確認したときは聞こえていたはずだ。
あーでもないこうでもないと、しばらくいじくりまわしてみる。すると、やっと人間の声らしきものが聴こえて来た。
『ビー、ギャー!!! ゾンビ……ガーガガガ』
「……きたか」
『ビー、ガガガー』
だが今朝のラジオは何か様子がおかしかった。ビー、ガーというノイズが聴こえるばかりで、お調子者のキャスターの声が全く流れてこないのだ。もしかして昨日部屋の掃除をした時にラジオを落としたんで壊してしまったのだろうか? いや、落とした後に確認したときは聞こえていたはずだ。
あーでもないこうでもないと、しばらくいじくりまわしてみる。すると、やっと人間の声らしきものが聴こえて来た。
『ビー、ギャー!!! ゾンビ……ガーガガガ』
「……きたか」