閑話② とある日のとあるSINEグループ(遥眞の人物紹介)

『さて、唯音の恋を応援する会のね会合を開きたいと思います。』


 そう切り出したのは千春である。


『いえーい!』


 佐々木麗奈もこの会に乗り気である。


『なんで俺たちまで…。』


 がっくりとうなだれる姿が目に浮かぶのは悠真。


『まあ楽しそうだし…。』


 協力的なのか非協力的なのかわからないのは暁人だ。


『じゃあまず、遥眞という人物について特徴あげまくるよ!』


『えっと確かあいつは身長174㎝で体重52キロのちょいやせ型。』


『で、髪は黒、長めで…ちゃん整えればあいつかっこいいのに…。』


『ほか、ほかには情報ないの?』


『えっと…好きな食べ物は醤油ラーメンとシャイジェリ屋のアラビアータ。』


『飲み物はジャスミン茶と緑茶、サイダー。』


 さっきから悠真と暁人しか答えてない。


『あんたたち!好きなタイプとか聞いたことないの?』


『えーたぶんあいつの推しキャラから察するに、可愛い系が好きだと思う。』


『なんでもいいからあいつの情報!』


『あいつの特技は歌と料理と片付け。なんで遥眞あんなに片づけうまいんだろう?』


『遥眞の得意教科は社会系すべてで苦手は数学だが苦手とかほざいてる割に98点取ってやがる』


『大の犬好き』


『え…えーとあいつの性癖とかは??』


『なんでやねん!どMってわけじゃないけどリードされたい側とか言ってた気がす…』


『遥眞の好きな色は薄い水色』


『好きな季節は冬だけどウィンタースポーツは一切できない』


『よしよしだいぶ情報集まったね。最後に一つ、唯音がデートに誘ったら遥眞来るかなあ?』


『絶対くるに決まってんじゃん。あいつ唯音のこと大好きだし』


『え!?そうなの!?』


『まだ恋ってるわけじゃないけど唯音のこと大好きだぞあいつ。』


『わーお!いいじゃん押せ押せで行けるじゃん!』


 と、ここまでメッセージを見ていた唯音はちらっと隣で雄大な自然の景色に見とれてる遥眞に視線を向け、覚悟を決めていた。

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