第41話 巻き込まれ体質?

 体育祭も終わり、唯音の様子が何だか変だと感じてからはや一日。


 俺はあの天敵……川崎真夏の家へと向かっていた。


 始まりは、そう。


 あの一通のSINEだった。


 体育祭も終わり、部屋で一息ついてるとき…そのSINEは来た。


『ねえねえはるくん!今度私の家においでよ!はるくんのお母さんには許可取ったから!』


 あの川崎真夏からだ。


 正直、無視しようか迷ったが…。


 いいのか悪いのかわからないタイミングでお母さんからメッセージが来た。


『真夏ちゃんの家に行くんだってね。失礼のないようにね。真夏ちゃんによろしく言っておいて。』


 まあ道は塞がれていた。


 なので仕方なく…あいつの家に向かってるというわけだ。


 あいつの家は…都内の一等地だ。


 なんでそんな金持ちのいるところに住んでるかというと…。


 まあ家についてからのお楽しみっていうことで…。


 ぴんぽーん。


 押そうか今からでも引き返そうか10分くらい迷った挙句汚い雑巾に触るくらいの覚悟を持ってインターホンを押した。


「はーい!」


 奥からあいつの声がしてガチャと扉が開く。


「よく来たねはるくん!」


「おう…。」


 むすっとした俺の声とは裏腹にずっとにこにこしてる真夏。


「はい。これ母さんから…。」


「おー!ありがとう!」


 今日は可愛い系の服でまとめてる真夏。


 思ったことは素直に言う主義なので…。


「服似合ってるね。」


 ちゃんと褒める。


「そ、そう?」


「それで今日は何の用?」


「ん?用事がないと呼んじゃダメ?」


「別に…。」


 つまり用事がないと。


「はるくんさー最近周りに可愛い子多いよね。」


「ん?まぁそうだな。」


「付き合ってるの?誰かと。」


「いや?付き合ってないけど?」


「ふーん。狙ってる子とかいないの?」


「何でそれをお前に言わなきゃならんのだ。」


「それもう言ってるようなもんじゃない?」


「ちっ。」


「舌打ちしないでよ〜。小さい頃のは謝るからさ〜。」


 謝るなんて軽いもんじゃない。


 こいつの悪戯は…。


 例えば…。


 家中の俺のパンツ全て隠されて風呂を出てきた時は本当に焦ったり…。


 その頃は大好きだったプラモデル崩されたことはもう数えきれない。


 おやつ取られることもしょっちゅう。


 極めつけは学校から帰ってきてベットにばふんって飛び込んだらベットの中にこいつがいて死にかけるほど驚いたり…。


 とりあえず、やばいやつだったのだ。


「プラモデル何回壊されたと思ってるんじゃ!」


「えー?9回?」


「19回じゃい!」


「ごめんごめんって。」


「まぁもういいけどさ…。」


「よし!」


 なんか死ぬほどいやな予感が…。


「じゃあお詫びに今日ご飯作ってあげるから泊まっていきなよ!」


「それじゃお前の仕事に支障あるやんけ。」


「だいじょぶだいじょぶ。」


「ほんとかー?」


「別にはるくんいても仕事できるしー?」


「まぁでしょうけど…。」


 こいつはその界隈では超有名なデイトレーダーだ。


 俺にはよくわからんが大層儲かってるらしい。


 それで、この豪華な家だ。


「とりあえずご馳走にはなるけど泊まってはいかない。」


「え〜。そんなこと言わずに〜。」


 はぁ。


 昔はもう二度と会いたくないとかおもってたけど今は別にもうなんかいいや。


 真夏の作った料理はどれも優しい味付けでとてもおいしかった。


「ねぇねえはるくん!これやろうよ!」


 そう言って真夏が取り出してきたのは昔懐かし人生ゲームだった。


「え?ふたりで?」


「二人でも意外と楽しいもんよ?」


「そっか?まぁいいけど…。」


 このあと、3時間も人生ゲームしてた。


 真夏はほんとに理不尽なほどにこういうあそび強いのだ…。


 負けに負けていろいろ巻きあげられたこともよーく覚えている。


「楽しかったね!またおいでよ!いっぱいおもてなしするからさ!」


「気が向いたらな。」


「じゃあねー!」


 そう言って送り出す真夏の顔がなんだか寂しそうに見えた。


「どした?」


「…いいや。なんでもない。」


 電車に乗りながら俺は頭から離れなかったあの笑顔について考えた。


 というのも、なんだか離れたところに行く前の最後の挨拶を想起させたからだ。


(なんだろう?まぁいいやわからないし。)


 事態は翌朝に急変した。


 朝のニュースにて…。


『東京都○○区に在住の川崎真夏さんが今夜未明何者かにつれさられたことがわかりました。なお、友人によるとその前に男性を家にあげていたとして警察はその男性が重要参考人になるとして行方を追っています。』


 心臓が止まりかけた。


 え?


 真夏が連れ去られた?


 俺、重要参考人?


 え?


 なんか最近トラブルに巻き込まれがちな気もするけど…。


 とりあえず俺は学校に休みの連絡を入れ、急いで警察に向かった。


_________________________________________


嬉しいご報告


どうもこんにちは!夏休み終了間際に新たな宿題が判明して焦りに焦ったゆっちぃです!

本日は報告がございまして…。


なんとなんと1000pv突破しましたー!!!!


\(^o^)/


 もう、意味もなく全方位に向かってお辞儀したい気分です。


 それもこれも読んでくださった皆様のおかげです!


 本当にありがとうございました!


 もう一つ報告が…。


 なんとなんとラブコメのランキング、626位にランクインしておりました!


 食べてたポテチ吹きそうになりました!


 本当に感謝しかありません!


 すごいモチベになるのでこれからも頑張って描きたいと思います!


2021年9月3日  自分のテーブルでランキングに興奮しているゆっちぃ

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