概要
所詮奴隷のわたくしがご主人様と両想いなわけがありません!
「わたくし正しい奴隷となって旦那様に買って良かったと思われたいのです!その為ならなんでも致す覚悟ですっ!!」
紀元前210年、マケドニアの奥地に落ちた隕石に触れた人類は未知のウイルスに感染した。
空気感染するそのウイルスは、瞬く間に各国に広まっていった。
そんな人類の危機の中でも国と国とは愚かにも戦争を続けていた。
時は移って紀元前147年
ローマの将軍、ガイウス・ユリウス・カエサルの娘、ユリアは戦争で亡くなった兄を墓所に埋葬し弔った。
そして、父ガイウスは捕虜の身分であるために敵国に戻っていった。
身代金が払えなかったのだ。
身近に頼れるものがいないユリアは決意する。
「わたくしが身売りし、そのお金で父を自由にしてみせますっ!そしてカエサル家を立て直すのです!!」
と
紀元前210年、マケドニアの奥地に落ちた隕石に触れた人類は未知のウイルスに感染した。
空気感染するそのウイルスは、瞬く間に各国に広まっていった。
そんな人類の危機の中でも国と国とは愚かにも戦争を続けていた。
時は移って紀元前147年
ローマの将軍、ガイウス・ユリウス・カエサルの娘、ユリアは戦争で亡くなった兄を墓所に埋葬し弔った。
そして、父ガイウスは捕虜の身分であるために敵国に戻っていった。
身代金が払えなかったのだ。
身近に頼れるものがいないユリアは決意する。
「わたくしが身売りし、そのお金で父を自由にしてみせますっ!そしてカエサル家を立て直すのです!!」
と
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!隠された意図?多層的物語!?
一見すると、まるで甘々のメロドラマのようにもみえる。これはこれで、読者をワクワクドキドキさせるであろう。
しかし、それだけなのか?
おそらく。・・この物語は『多層構造』になっている。
甘く愛らしい恋愛小説としての第一層。
娘は父親の所有物。奴隷、使用人、主人といった完全な差別世界。隔離された世界間では片想いすらあり得ない。そんな歴史的背景を垣間見せる第二層。
そして。ウィルスと人との、関係性やその歴史を匂わせるような、第三層。
じっくりと読んでみると、ひょっとして?と思わせる記述が点在するのだ。・・この物語は奥が深い?
・・いや。もっと気軽に恋愛物語を楽しめばよいのだ、それも正解でし…続きを読む - ★★★ Excellent!!!古代ローマで緊急事態宣言⁈突っ走る両片想いの勢いは流行り病じゃ阻めない
古代ローマを舞台にした、じれじれもだもだすれ違いラブコメです。
身体の一部が獣化してしまう未知の感染症が蔓延り、感染者が差別されているという世の中。
現代のコロナ禍の状況にも通じる設定は、斬新ながらも身近に感じます。
しかし、重さは全くありません。
作者さまお得意の両片想いが楽しくて、さくさく読み進められるお話になっています。
純真そのもののヒロイン・ユリア、朴訥ヒーロー・ルシウスを中心に、勘違いからのすれ違い、どうしてそうなる行き違い、そこへ兄やら使用人やらも交え、拗れ絡れの立体交差。
何度「なぜだァァァァ!!」と悶え転げながら叫んだか分かりません。なぜだァァァァ!!(※いいぞもっとやれ…続きを読む