概要
正義を愛し、悪を憎む。 …… くだらない。
怪人の正体は、人間が闇に堕ちた姿だ。
人間は希望を欲する時、ヒーローを賛美する。
人間は絶望に堕ちた時、怪人へと姿を変える。
魔王軍人事二課に所属する少年は、
日々怪人候補を探し、調べ、接し、
相手の心を黒一色に染め上げていく。
そんな勤労少年の事務所に入り浸る、魔王の愛人・ミモリ。
動画を観たり、カフェオレを飲んだり、惰眠をむさぼったりと、
働く気配はまるでない。
「手伝うつもりがないなら、さっさと帰ってくださいよ。集中できません」
「仕事の妨げになるほど、私は魅力的かい?」
たった二人の怪人業務は、今日も順調とは言い難い。
人間は希望を欲する時、ヒーローを賛美する。
人間は絶望に堕ちた時、怪人へと姿を変える。
魔王軍人事二課に所属する少年は、
日々怪人候補を探し、調べ、接し、
相手の心を黒一色に染め上げていく。
そんな勤労少年の事務所に入り浸る、魔王の愛人・ミモリ。
動画を観たり、カフェオレを飲んだり、惰眠をむさぼったりと、
働く気配はまるでない。
「手伝うつもりがないなら、さっさと帰ってくださいよ。集中できません」
「仕事の妨げになるほど、私は魅力的かい?」
たった二人の怪人業務は、今日も順調とは言い難い。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!この実世界の曖昧さと、確実なものを感じ取れます
怪人の事、ヒーローの事、それらを考えると、正義とは酷く曖昧で、それと表裏の関係にある悪も同じく曖昧な存在だったのだと気付かされます。
読み進めている内に、少しずつ斜に構えてしまうのですが、ふと正気に戻される一言を作中でいただけました。
覚悟です。
それだけは曖昧さを持たないものです。
成る程、私は知らず知らずのうちに、曖昧であるはずの正義と悪を絶対的なものと思い込み、本来、身に着けておかなければならないはずの覚悟を身に着けていませんでした。
この物語の中でも、覚悟を決めて進んでいるキャラは少数で、世の中の大半の人は、そういった曖昧な点を曖昧なままで、「多分、こうかな?」…続きを読む