伊藤侯爵の忘れ形見

伊藤史郎は、２２６事件で犠牲になった伊藤広重侯爵家
の子孫、伊藤和子の息子だ。しかし伊藤家の血筋も戦後、
伊藤史郎だけになってしまった。つまり伊藤史郎が名門・
伊藤家の忘れ形見となった。戦災を逃れて松本に疎開し、
厳しい教育を受け、松本深志高校から東大建築学部へ進学。
その後、伊藤家の金庫番をしていた山本和夫から伊藤家の
財産をスイスの銀行に金塊５０Ｋｇとして預けてあると話を
聞き、伊藤家の全財産を相続する事になった。　

　　その後、史郎はゼネコンに入社し、いろんな経験を
積み、６５歳で定年退職を迎えた。その後、東京湾アクアライン
の計画が遅れたものの完成し、その後の首都圏の多くの高齢者
問題の対策のメンバーとして、１級建築士としていろんな
アイディア、意見を出し、この問題解決に奮闘してい…続きを読む