第30話:パソコンの教育担当へ1

 2006年1月に人事部に行くと、山下専務から電話が入り、山田英雄係長・

33歳が、史郎に挨拶して、いつごろから、パソコンやってるのですかと聞く

のでPC8001の頃からと答えると、驚いたようで、じゃーBASICの時代

ですかと聞くので、そうだと答えた。続けて、一太郎、マルチプラン、

ロータス123、エクセル、データベースⅡ、Ⅲ、アクセス、オフィスパック

も使ったと言うと、すごいと言われた。人事部にあったパソコンを試しに使うと

山田君が完璧と言い、是非、パソコンの先生をやってくださいと言われた。


 パソコン苦手な40代以上の上司が多く困っているんですといわれたので

了解した。もちろん、専門手当も考えてもらいますので宜しくお願いしますと

言われた。そこで、会社で使ってるパソコンソフトの教科書を見せてもらった。

 解説書のページをコピーしてつなぎ合わせたようなものであり、これじゃ、

わかり難いよと一言いうと、伊藤課長に全部お任せするので宜しくと言われた。

 もし、部下が欲しければ行ってくださいとまで、いってくれた。


 山田君が、自分の先輩たちに気を使いながらパソコンを教えるのが、嫌だと

顔に書いてあった。関係資料をもらい。更に、教科書、備品、その他の費用は、

人事部に請求してくれれば出しますと言った。史郎はパソコンなら検定試験も

ないし、得意だから楽だと内心思った。今週中に、研修のプログラムと日程表を

策定しておきますから来週から1クラスの定員が10名に程度で、1時間ずつ、

午前2回、午後2回の4回、4時間の講義をお願いしますと言われた。

 テキスト、教育法は、全てお任せしますと言われた。そこで、一番最初に、

教えるのはと聞くと、一太郎かワードのワープロソフト、次がエクセル、

パワーポイントですと言った。最終的に、メールを受け取ったり、返信したり

できるようにしたいと言ったかと思ったら、まー、一度には無理だから、

ワープロソフトを教えてくださいと本音を言った。


 受講者のレベルをみて、また、クラス替えして、Aクラス・ワープロ使える。

Bクラス・パワーポイントでプレゼンテーションができ、エクセルもデータの

内容を理解できる。Cクラス・エクセルを使って、計算表をつくれ社内文書を

作成し、メールでやり取りできる。分けして、Cクラスを終了と考えますと

言った。まず、一人でも多く、報告書を見たり、書けるようになったりして欲しい

と話した。そこで、山田さんに、ワード、パワーポイント、エクセル、

インターネット・エクププローラー、メールの入門書を指示して25セットずつ

、買っておいてくれと言った。


 2006年1月18日に新しい教育研修室を1部屋をもらった。その他、大きな

会議室を研修室として使ってくださいと言われた。パソコン、プリンター、

プロジェクター、大型ディスプレー2台が、そこに設置してあった。もちろん

自分の部屋にもNECのパソコン・セットが置いてあった。


 それから2006年には、史郎の長女の徳子が、フェリス女学園高校から

上智の英文科に受験して合格した。そして、英語の仕事に就くのを夢に見て

勉強に励んでいた。

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