第18話:遅れた結婚式場予約と指輪購入

 1981年5月、転職して、仕事も決まったので結婚式をしようと言う事にな

って早苗さんと打ち合わせ結婚式場はホテルニューグランドと決めた。早苗さん

が随分、待たされたんだから婚約指輪も買ってと言われ了解した。今週の土曜日

に、元町に、お母さんと一緒に行きましょうと言われ出かけた。子供は、お父さ

んに預けて2時間ほどで買えると約束して出かけた。


 元町のスタージュエリーに入り早苗さんに婚約指輪と結婚指輪、日頃、お世話

になっている、お母さんにも何か、気に入った1品を買ってあげると言った。

 お母さんが、まー悪いわといいながら満面笑顔で、ありがとうと言ってくれた。

 史郎が一緒にいるのも変だと思い店内の喫茶店で待った。1時間して決まった

様で見せに来た。婚約指輪が金の指輪、結婚指輪は内側に名前のイニシャルと

結婚する日を刻印できる指輪にした。お母さんは以前から欲しかった青の

サファイアのネックレスに決めた。精算の時、ダイナーズカードで決済した。

 それを見ていた、お母さんが、すごいカード持ってるのねと驚いた。

 親の財産もらったのでと軽く笑った。


 その後、近くのウチキパンのイングリッシュブレッドとポンパドールの

フランスパンと調理パンを買って帰り、珈琲と紅茶を入れて、美味しいパンを

選んで、ゆっくりと食べて、買ってきた婚約指輪と、お母さんのトパーズの

ネックレスをお父さんに見せると、えー、お母さんにもプレゼントしてくれた

のかいと驚いて、悪いね、大きな散財させてと言った。いいえ今までの恩返し

ですよと史郎が笑った。お父さんがどの位したのかと言うと早苗さんが百万円

位したのよと言うと大丈夫か史郎君と肩をたたいた。すると早苗さんが史郎

さんて名家の出で、お金持ちらしいから大丈夫でしょと言った。


 また、お母さんがダイナーズのゴールドカードで支払ってくれたのよと付け加

えると、あのカードは1千万以上持っていないと作れないと、以前、聞いたと

驚いていうと、みんなに喜んでもらって良かったですと話をそらすように史郎が

言うと、お母さんが史郎さんて秘密が多い様で、まるでゴルゴサーティーンねと

笑った。調子に乗って早苗さんが結婚したら、その正体を暴くわよと言うと大笑

いとなった。

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